月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

異伝ブルーメンリッター戦記 第103話 その日が来ると信じて

ヨルムンガンドから命じられて、彼、ヴィリにとっては依頼を受けて、リリエンベルク公国征服作戦に参戦したものの結果は彼が考えていたようなものにはならなかった。 アイネマンシャフト王国を奇襲したオグル率いる鬼王軍は壊滅。その多くが捕虜となった。た…

異伝ブルーメンリッター戦記 第102話 永遠の契り

空にはまだ白く輝く月が浮かんでいる。夜が明けるまでにはもう少し時の経過が必要だ。ベッドに仰向けに寝たまま、顔だけを横に向けて、窓から見える夜空を眺めながらジグルスは小さくため息をついた。 ジグルスの胸の上に伸びた腕。右腕にあたっている柔らか…

異伝ブルーメンリッター戦記 第101話 これも元サヤというのかな?

城に籠もっての防衛戦。これまでとは異なる戦いに直面して、リーゼロッテたちはやや混乱している。ただ経験がないというだけではない。襲撃してきた敵の実態が掴めていないのだ。 当初、城の中央入口に現れた敵の数は五十ほど。やはりそれが全てであるはずは…

異伝ブルーメンリッター戦記 第100話 戦いは新展開を向かえる、かも

思い通りにいかない戦況に頭を悩ましているキルシュバオム公爵に、さらに面倒事が増えた。ひとつはリリエンベルク公国からやってきたマクシミリアン・テーリングの扱いだ。 マクシミリアンの生存はキルシュバオム公爵も知っていた。知っていて、何も行わない…

異伝ブルーメンリッター戦記 第99話 再登場したらキャラ変していた

魔王軍にとって現在の戦況は優勢なのか劣勢であるのか。この判断は難しい。リリエンベルク公国侵攻作戦は開始当初こそ圧倒的に優勢であったが、今その勢いは完全に止まり、領土の奪回こそ許していないが多くの味方を失うことになっている。 一方でゾンネンブ…

異伝ブルーメンリッター戦記 第98話 目指すものは同じ

街頭に立ち仲間を募ってきたカロリーネ王女。その成果があって、ウッドストック以外にも共に行動しようとする仲間が現れた。彼等の目的はカロリーネ王女のそれと異なるので、仲間と表現するのは微妙だ。それに目的が異なるというだけでなく、その彼等はもと…