月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

更新!「月の文庫ブログ」掲載小説一覧

月の文庫ブログにて掲載している小説の一覧です。話数が増えてくると、ブログ形式では第一話を探すのが面倒かと思って、このページを用意してみました。 ※2019年11月20日「全話一覧」へのリンク追加 少しずつですが掲載小説は増やしていきたいと思っています…

異伝ブルーメンリッター戦記 #106 実家にご挨拶に、ということではない

アイネマンシャフト王国の都の名称はノイエーラに決まった。皆に求められてジグルスが名付けたのだ。新時代という意味の言葉を発音しやすく変えたもの。嫌々ながら、それでもそれなりに真剣に考えた名称であり、周囲の受けも悪くない。新時代という言葉は大…

異伝ブルーメンリッター戦記 #105 ただ待つしかない人

ローゼンガルテン王国の都。王城の一室でアルベルト王子は書類の束に目を通している。国王の座を継ぐ者として政務を行っているのではない。軟禁状態のアルベルト王子にはそんな権限は与えられていない。 手元の資料は特別に頼んで入手したもの。ブルーメンリ…

異伝ブルーメンリッター戦記 #104 さすがは元メインキャラたちってところか?

ゾンネブルーメ公国での戦いはその激しさを増していた。ローゼンガルテン王国がこれまで以上の攻勢に出たのだ。 エカードがそれを決断した理由は三つ。一つは増援として到着したラヴェンデル公国軍、タバートが率いる軍勢が期待していた以上に強力であったこ…

悪役令嬢に恋をして #82 エアリエルの決意

王太子の婚姻は、当人たちの同意だけで決められるものではない。これは、偽装でなくても同じだ。そもそも、王族や貴族の結婚に、本人たちの意思など関係ないのだ。 シャルロットとの結婚について、アーノルド王太子が了承とまではいかないまでも、前向きに考…

悪役令嬢に恋をして #81 シャルロット・ランチェスターの決意

ソルがエアリエルの部屋の前に辿り着いた時は、事態は少し落ち着いていた。そうは言っても、ただ刃物がしまわれているというだけで、扉の前に陣取る近衛侍女と、王国の近衛騎士たちの間には、睨み合いが続いている。 それを、騒動を引き起こした張本人である…

悪役令嬢に恋をして #80 ソル・アリステスの決意

バンドゥへの行軍を急いでいたアーノルド王太子たちではあるが、当然と言うべきか、救援には間に合わなかった。行程を半ばも行かないうちに戦いが終わったとの情報を聞き、更に先に進んだ所で戦闘に参加したバンドゥ領軍のかなりの人数が討ち死にしたと聞き…

悪役令嬢に恋をして #79 結局、これはバッドエンドなのかハッピーエンドなのか?

魔神がその全容を現すまでに、そう時間が掛からなかった。もっとも、じっと魔神の様子を見ていた者も、何が全容なのかは分からない。それだけ異質な存在なのだ。 パッと見た感じは動物というよりは巨大な植物だ。もしくは、とてつもなく大きなミミズが何百匹…

悪役令嬢に恋をして #78 イベント:最終決戦その三

地下通路を進み、奥に進むとすでに魔人が待ち構えていた。いつもの事だ。何らかの方法で、グランフラム王国側の動向を監視しているのだ。 前に進み出たのは、マリアとアーノルド王太子、そしてエルウィンだった。マリアの希望を飲んでのことだ。 カシスたち…

悪役令嬢に恋をして #77 イベント:最終決戦その二

早朝のカマークの街に、耳をつんざくような鐘の音が鳴り響いている。非常事態の発生を告げる鐘の音だ。これは、カマークの住民たちに聞かせるというものではなく、バンドゥ領全土に知らしめる為のもので、カマークの鐘を受けて、周囲の村でもすでに鐘が鳴ら…

悪役令嬢に恋をして #76 イベント:最終決戦その一

バンドゥに戻って、これからの事をゆっくりと考えるつもりだったリオンだが、周囲がそれを許してくれなかった。リオンが行方不明だった王子だったという噂は、あっという間に広まっていた。もちろん、あくまでも噂としてであり、広まる先も貴族たちに限って…

悪役令嬢に恋をして #75 動き出す者、動けない者

魔人との決戦に向けた準備は着々と進められている。やるべき事がはっきりとしたのだ。こうなれば、グランフラム王国の文武官には、それを着実に進める力はある。 ただ、この事と、決戦までにはまだ時間が掛かるという状況が、別の問題を人々の意識に上らせる…

悪役令嬢に恋をして #74 揺れる気持ち、変わらぬ気持ち

リオンが去った後の謁見の間は、国王夫妻がその場に居るにも関わらず、大騒ぎになった。行方不明だった王族が見つかった。しかも王女ではなく王子であったとなれば、騒がずには居られない。これがリオンでなければ、この場に居る者たちも、もう少し落ち着い…