月の文庫ブログにて掲載している小説の一覧です。話数が増えてくると、ブログ形式では第一話を探すのが面倒かと思って、このページを用意してみました。 ※2019年11月20日「全話一覧」へのリンク追加 少しずつですが掲載小説は増やしていきたいと思っています…
城に戻ったルカは、ソウと別れるとすぐに、上司への報告に向かった。執事長のマルクスが彼の、ソウたち異世界人への応対に関しては、直属の上司だ。 執事長のマルクスはルカから報告を受けると、すぐにアレクシオス王に内容を伝えに走った。そうすべき内容だ…
城への帰り道はずっと無言のまま。ルカにとっては息苦しくなるような時間だ。ソウが召喚当日に葬式(この世界では「送魂の儀」と呼ばれる)が行われていたことを知っていたこともルカの心を悩ませている。いつかは知られること。これは従者見習いに過ぎない…
ユスティニア王国における<謁見の儀>なるものは、<覚醒の儀>の翌日に行われた。国王の名は、アレクシオス・ユスティニアだった。彼らがその場で初めて会う王子も二人いて、第一王子、次代の国王である王太子がコンスタンティンで、第二王子がテオドール…
<覚醒の儀>を終えた後、望月は一人、別の部屋に案内された。今後の予定についての説明がなされると聞かされてだ。他の四人と別室なのは、彼の職業スキルが想定外のものだったから。ソフィア王女が言った通り、最低でも戦闘系か支援系だと想定していたとこ…
翌日、彼らはまだ陽が低い位置にある時間に起こされた。熟睡していた時間に無理やり起こされたことによる不機嫌もあって、文句を言ったが、この世界ではこの時間の起床が普通だと返された。今日からは早く寝ようと、ほとんどが思った。 彼らはこの世界の常識…
沈黙が周囲に漂っている。直前の、目がくらむほどの眩い光に包まれた感覚とは真逆の、薄暗い部屋。目が慣れていないだけかと彼は思ったが、それが間違いであることは、すぐに分かった。明らかに部屋の様子が違うのだ。 冷や汗が背中をつたう感覚。ごくりとい…