月の文庫ブログにて掲載している小説の一覧です。話数が増えてくると、ブログ形式では第一話を探すのが面倒かと思って、このページを用意してみました。 ※2019年11月20日「全話一覧」へのリンク追加 少しずつですが掲載小説は増やしていきたいと思っています…
ブレイブハートのサークル王国での指名依頼は、微妙な終わり方となった。ダンジョン開放のネックとなっていた魔馬種の魔獣は、結果、討伐されていない。危険がなくなったわけではないが、それを言うなら他の階層も同じ。もっと強い魔獣が生息している可能性…
救援要請は発した。緊急事態用の伝書鳩を使ったので、すでに王都に要請は届いているはずだ。だが、そこまでだ。救援は鳩のように空を飛んでこられない。到着するまでには、ひと月かそれ以上の期間が必要だ。その頃には、私は生きていない。私だけでなく、騎…
図書館まで付いて来るべきではないと分かっていたが、欲求を抑えられなかった。クリスティーナも同じ気持ちなのだろう。カイトは何をしようとしているのか。どう今の問題を解決しようと考えているのか。詳しい説明がないまま、別れることなど出来るはずがな…
自分は目立たないように図書館に移動します。これだけで理解出来ないほど、皆、馬鹿なのだろうか。図書館で待っているとリーコ先輩が現れた。王子様とクリスティーナ、それと退魔兵団の同期たちも一緒に。大勢でぞろぞろと、それも王子様とクリスティーナが…
王都に戻れたのは拘束から逃れて、二十日後。クリスティーナとはすぐに合流出来た。自分も脱獄してくるものと考え、ある程度離れた後は、急がないようにしていたそうだ。とりあえず、アレクを責めた。自分を置き去りにして、先に逃げ出したことを。クリステ…
ウィリアム第二王子が自ら署名した通達が届いた。地方の小領主である私のところにだ。ウィリアム第二王子と言えば、王位継承権は二番目でありながら、次期国王と目されている御方。勇者になることが約束された加護を持つ御方だ。 そのような方からどうして私…