月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

更新!「月の文庫ブログ」掲載小説一覧

月の文庫ブログにて掲載している小説の一覧です。話数が増えてくると、ブログ形式では第一話を探すのが面倒かと思って、このページを用意してみました。 ※2019年11月20日「全話一覧」へのリンク追加 少しずつですが掲載小説は増やしていきたいと思っています…

四季は大地を駆け巡る #91 大森林で生きるということ

冬樹が目覚めた。夏に三日遅れての復活だ。これは予想していたよりも早い。剣術一辺倒であった冬樹は魔力量はもっと少ないと思われていたのだ。実際は間違っていない。冬樹の魔力の絶対量は夏に比べるとかなり少ない。そうであるのに復活が予想より早かった…

勇者の影で生まれた英雄 #92 暗躍する者たち

この会議に参加するにあたって、ジョシュア王太子は一つの覚悟を決めていた。ウェヌス王国の王太子として自分が為すべきことをしようと。何の力のない自分であっても正しいと思うことを貫く勇気を持とうと。 その覚悟を胸に秘めて会議の成り行きを、時に会話…

逢魔が時に龍が舞う #18 初デート?

特務部隊員といっても普段は、兵士としての調練を行っている時間以外はだが、普通の生活をしている。住んでいるのは桜木学園内の合宿所。部屋でテレビを見たり、仲間たちと馬鹿騒ぎをしたり、人によってはゲームを楽しんでいたりと、同世代の人たちとそう変…

異伝ブルーメンリッター戦記 #92 敵味方の区別が複雑さを増していく

リーゼロッテの父マクシミリアンはブラオリーリエの南にある街グラスルーツにいる。リリエンベルク公爵家、今はテーリング家と呼ぶのが適切かもしれないが、の当主であるマクシミリアンがいるその街がリリエンベルク公国の都、政治の中心ということになる。 …

悪役令嬢に恋をして #60 バンドゥへの帰還

王都からバンドゥへの帰路は、下手な行軍訓練よりも遥かに厳しいものだった。リオンが進む足を急がせたのだ。本来であれば、各街に寄って、レジストの者たちに状況を確認しながら、帰るつもりだったのだが、近衛騎士と同行している状況で、そんな事が出来る…

四季は大地を駆け巡る #90 変わらないもの、変わったもの

気が付いた時、夏は見知らぬ部屋のベッドで寝かされていた。シルフと結んだ途端に、魔力切れで気を失った。あらかじめ知らされてはいたが、あれは不意打ちと同じ。気絶する前に頭に浮かんだ文句をすぐに言いに行こうと、夏は部屋を出て、ヒューガに会いに向…

勇者の影で生まれた英雄 #91 誤算

ゼクソン王国の反乱鎮圧。その名目で出兵した勇者軍ではあったが、その結果はウェヌス王国の上層部を驚愕させるものとなった。 健太郎の帰還を待って行われた重臣会議。参加者の表情は苦渋に満ちた顔、呆れかえった顔と様々ではあるが、どの参加者にも共通し…

悪役令嬢に恋をして #59 心と心

リオンは子爵となった。リオン・フレイ子爵。爵位が変わっただけだ。領地はバンドゥのまま、一寸の領地も増えることはなかった。与えられた報奨金は大金ではあるが、領政として新たな何かが出来るほどのものではない。あげた戦功に比べれば、明らかに少ない…

四季は大地を駆け巡る #89 王として臣下としての心構え

ヒューガは結論の出ない思考の渦に巻き込まれたような気がしてきた。一人になってからずっと考えていた。自分は何をやりたいのか、と。王になった。多くのエルフたちを助けた。国の整備を頑張って行っている。仲間が多くなった。さらに新たな仲間を増やすこ…

異伝ブルーメンリッター戦記 #91 物語が破綻すれば登場人物たちは解放される

まんまとローゼンガルテン王国の実権を手に入れたキルシュバオム公爵家。だがそれを喜んでいるだけではいられない。現状は自公国と王都、そして軍事力を押さえているだけでローゼンガルテン王国全体に支配が及んでいるわけではないのだ。同盟関係であるゾン…

四季は大地を駆け巡る #88 踏み出された一歩

ヒューガはタムに言われたことへの気持ちの整理がつかないままに、セレネに会うことになった。タムが語った「外に目を向けるべき」の外は、ドュンケルハイト大森林の外のこと。セレネたち西の拠点に住む人たちのことではないのだが、仲間を増やすという点で…

逢魔が時に龍が舞う #17 わずかな真実

『YOMI』の襲撃を受けた翌日。第七七四特務部隊の本部で天宮は葛城陸将補を問い詰めていた。よく一晩待っていられたなと思うくらいの勢いで。 隣で話を聞いている立花分隊指揮官は、その勢いにハラハラしている。 「彼は『YOMI』と繋がりがあります…