月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

更新!「月の文庫ブログ」掲載小説一覧

月の文庫ブログにて掲載している小説の一覧です。話数が増えてくると、ブログ形式では第一話を探すのが面倒かと思って、このページを用意してみました。 ※2019年11月20日「全話一覧」へのリンク追加 少しずつですが掲載小説は増やしていきたいと思っています…

継ぐ者たちの戦記 第64話 巡り合わせ

ブレイブハートのサークル王国での指名依頼は、微妙な終わり方となった。ダンジョン開放のネックとなっていた魔馬種の魔獣は、結果、討伐されていない。危険がなくなったわけではないが、それを言うなら他の階層も同じ。もっと強い魔獣が生息している可能性…

奪うだけの世界など壊れてしまえば良い 第43話 これは救いなのか?

救援要請は発した。緊急事態用の伝書鳩を使ったので、すでに王都に要請は届いているはずだ。だが、そこまでだ。救援は鳩のように空を飛んでこられない。到着するまでには、ひと月かそれ以上の期間が必要だ。その頃には、私は生きていない。私だけでなく、騎…

奪うだけの世界など壊れてしまえば良い 第42話 初めての劣等感

図書館まで付いて来るべきではないと分かっていたが、欲求を抑えられなかった。クリスティーナも同じ気持ちなのだろう。カイトは何をしようとしているのか。どう今の問題を解決しようと考えているのか。詳しい説明がないまま、別れることなど出来るはずがな…

奪うだけの世界など壊れてしまえば良い 第41話 とんぼ返り

自分は目立たないように図書館に移動します。これだけで理解出来ないほど、皆、馬鹿なのだろうか。図書館で待っているとリーコ先輩が現れた。王子様とクリスティーナ、それと退魔兵団の同期たちも一緒に。大勢でぞろぞろと、それも王子様とクリスティーナが…

奪うだけの世界など壊れてしまえば良い 第40話 休む間もない

王都に戻れたのは拘束から逃れて、二十日後。クリスティーナとはすぐに合流出来た。自分も脱獄してくるものと考え、ある程度離れた後は、急がないようにしていたそうだ。とりあえず、アレクを責めた。自分を置き去りにして、先に逃げ出したことを。クリステ…

奪うだけの世界など壊れてしまえば良い 第39話 これもまた不運

ウィリアム第二王子が自ら署名した通達が届いた。地方の小領主である私のところにだ。ウィリアム第二王子と言えば、王位継承権は二番目でありながら、次期国王と目されている御方。勇者になることが約束された加護を持つ御方だ。 そのような方からどうして私…