月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

更新!「月の文庫ブログ」掲載小説一覧

月の文庫ブログにて掲載している小説の一覧です。話数が増えてくると、ブログ形式では第一話を探すのが面倒かと思って、このページを用意してみました。 ※2019年11月20日「全話一覧」へのリンク追加 少しずつですが掲載小説は増やしていきたいと思っています…

悪役令嬢に恋をして 第90話 タリア王国奪回作戦

イリア王国とタリア王国は元々一つの国だった。だがある時、王位継承を巡っての内乱が起こり、それが決着つくことなく終わった事で、二国に分裂したままとなった。元々豊かというには程遠い国だったのだが、二つに分裂した事で益々貧しくなった。 特に何の資…

悪役令嬢に恋をして 第89話 リオンとアリスの関係

タリア王国からの依頼を受けるかどうか。これについては、リオンの考えは決っている。まだ子供でありながら、王としての風格を見せたタリア国王にリオンは感心している。自分が持たない覚悟を、タリア国王が持っている事にも。 タリア国王を名だけの国王で終…

悪役令嬢に恋をして 第88話 また詐欺にあった気分

メリカ王国軍は侵攻作戦の失敗を悟って、送り込んだ部隊を全て撤退させた。その時には既にかなりの部隊が襲撃を受けていたので、手遅れと言えばそうなのだが、それでも放置しておく訳にはいかない。侵攻を続ければ、それだけ撃破される部隊が増えるだけなの…

悪役令嬢に恋をして 第87話 もうひとつの戦乱

グランフラム王国に新たな動乱が巻き起ころうとしている中、それよりも一足も二足も早く、大陸東南部で戦争が行われていた。メリカ王国と、その東にある幾つかの小国の連合、東方諸国連合との戦いだ。 グランフラム王国との決戦を前に東方平定を試みたメリカ…

悪役令嬢に恋をして 第86話 リオンの愛弟子

王族の生活空間である城の奥は、仕える侍女以外は、近衛であっても極限られた者しか立ち入りが許されない閉鎖空間だ。奥に住む者に外部の者が面会する場合は、奥の手前にある謁見室を利用する事になる。 その謁見室の一つで、エアリエルは訪れた者たちと向か…

悪役令嬢に恋をして 第85話 ランスロットの反乱

西部国境の街カンザワ。跡継ぎの座を追われたランスロットが領主として流されたノウトの中心都市だ。だがこの四年間で、この辺境のノウトがグランフラム王国内でもっとも発展した土地となった。 これはマリアの力が大きい。今のマリアの自信は、かつての思い…

悪役令嬢に恋をして 第84話 マリアの暗躍

アーノルド王太子の視線に気付いたマリアが近づいてくる。ランスロットに同行を頼むことなく一人でだ。 ランスロットの妻といってもマリア本人は無爵位。一人で王族の前に出るのは無礼なのだが、本人には全く気にする様子はない。実に嬉しそうな笑みを浮かべ…

悪役令嬢に恋をして 第83話 終わりの始まりの時

魔人との戦いが終結して四年の歳月が経つ。グランフラム国王にとっては、ずっと薄氷の上を歩いているような気持ちの四年間だった。それだけ魔人との戦いはグランフラム王国に深い傷跡を残していたという事だ。 実際に国王は、いくつもの問題に対処する必要が…

勇者の影で生まれた英雄 #129 踏み出された一歩

ゼクソン王国の王城。その城内の謁見の間に文武の重臣が居並んでいる。玉座に座るのはヴィクトリア。本来の玉座の主であるヴィクトルは、そのヴィクトリアの腕の中だ。 銀色の髪は両親譲り。まだ幼くありながら思慮深さを感じさせる、その瞳は父親似だと、グ…

逢魔が時に龍が舞う 第38話 洗脳

静寂の中、キーボードを叩く音だけが部屋に響いている。その音にまでオペレーターの緊張を感じ取ってしまうのは、恐らくは聞く側の気持ちのせい。感情を聞き取れるような鋭敏な耳を持っている人は、この場にはいない。 白衣を着た人々は精霊科学研究所の職員…

勇者の影で生まれた英雄 #128 密やかな再始動

他国への無断侵攻の責任を取って大将軍を辞め、一近衛騎士となった健太郎ではあるが、それはあくまでも軍部内での地位に限ってのこと。爵位はそのままになっている。 健太郎を処分する目的は軍部からランカスター侯爵家の影響力を排除する為。その目的が会議…

逢魔が時に龍が舞う 第37話 第X世代

元第七七四特務部隊である特殊戦術部隊の本部は、旧都西部にある湖近くに移された。かつて観光施設があった場所で、元の本部に比べれば、広大といえる敷地だ。 ただ今は、高い塀に囲まれた広い空き地の中に、ポツンと建物が一つあるだけの場所。とても軍の施…