月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

更新!「月の文庫ブログ」掲載小説一覧

月の文庫ブログにて掲載している小説の一覧です。話数が増えてくると、ブログ形式では第一話を探すのが面倒かと思って、このページを用意してみました。 ※2019年11月20日「全話一覧」へのリンク追加 少しずつですが掲載小説は増やしていきたいと思っています…

勇者の影で生まれた英雄 #66 兵団対抗演習

猛牛兵団との対抗演習は、銀狼兵団の駐屯地で行われることになった。 銀狼兵団は駐屯地の外には出さない。こういった理由からだが、グレンたちからすれば移動の手間が省けて幸いだ。対抗演習などなければもっと幸いだが。 「……猛牛兵団との演習。それも今日…

異伝ブルーメンリッター戦記 #80 舞台に引き出される人々

リリエンベルク公国領北部にある街リム。これといった地場産業はないが、さらに北、ローゼンガルテン王国の北の国境と接しているいくつかの小国との交易窓口としての役割を持っていることから、北部では中堅くらいの規模となっている街だ。そうはいってもリ…

勇者の影で生まれた英雄 #65 疑惑

グレンの住居は駐屯地にある兵団長用の居館だ。将軍向けに用意されたものであるだけに、かなり大きな建物となっている。そこにローズと仲間たち全員が同居している。 その建物の一室でグレンはお茶の時間を楽しんでいた。とはいっても手元の書類を眺めながら…

異伝ブルーメンリッター戦記 #79 新たな物語では主要キャラも変わってくる

リリエンベルク公国の陥落、そして封鎖は徐々に民衆の耳にも届くようになってきた。リリエンベルク公国内との取引を行っている商人たちがその最初。その商人たちから他の人々に話が伝わっていった。ただその段階になるとローゼンガルテン王国も隠すよりも、…

勇者の影で生まれた英雄 #64 始動

銀狼兵団の駐屯地。 グレンたちは調練を本格化させていた。兵士は経験、能力に応じて細かな班に分けられており、その班ごとに調練内容が決められている。 やっている事はどの班も地味な基礎訓練ではあるが、その内容は元ウェヌス国軍の兵士たちにとっても、…

異伝ブルーメンリッター戦記 #78 魔王としての「初めてのおつかい」、ではない

ブラオリーリエを攻め落とそうとした魔人軍は引いた。だからといってリリエンベルク公国での戦いが終わったわけではない。再侵攻してくることは間違いなく、他の地域でも魔人軍はいくつかの部隊に分かれて、公国領の制圧に動いている。 その一つが獣王軍第二…

勇者の影で生まれた英雄 #63 募兵

グレンが訪れたのはゼクソン国内にある採掘場の一つ。 グレンも捕虜になった後、働いていた場所だ。監督官の指示により集まった捕虜たち、そしてウェヌス軍とは関係のない犯罪者たちを前にしてグレンはゆっくりと話を始めた。 「ゼクソンの客将として働くこ…

異伝ブルーメンリッター戦記 #77 主人公の物語が狂い始める

リリエンベルク公国が魔人の手に落ちた。この情報を得たあともブルーメンリッター、花の騎士団はキルシュバオム公国を離れていない。これまで同様、目の前の戦いに追われていた。 同様といっても戦況に関しては以前よりも厳しい。花の騎士団の主力の一人、ユ…

勇者の影で生まれた英雄 #62 初会議

謁見の間から場所を移して会議を始めることになった。参加者は謁見の場にいた全員だ。そうであれば、その場で行えば良かったのにと思ったグレンだが、その疑問はゼクソン国王の第一声で解けることになる。何故、自分が呼ばれたのかの疑問も同時に。 「ウェヌ…

異伝ブルーメンリッター戦記 #76 新章ではない。新しい物語だ

母は、自分は何者なのか。この疑問に対する答えがようやく得られた。 前魔王バルドルには三人の側近がいた。フェンリル、ヨルムンガンド、そしてジグルスの母ヘルの三人だ。どこかの神話で聞いたような名前だと話を聞いた時にジグルスは思ったが、これは余談…

勇者の影で生まれた英雄 #61 銀狼兵団

グレンはローズたちを連れてゼクソンの王都に辿り着いた。 同行したのは三十名。信頼出来る者だけを厳選した結果だ。グレンとローズを入れて総勢三十二名の一行は、王都に入るとすぐに丸々借り上げられた宿屋に案内された。 それだけの人数で戻ってきたこと…

異伝ブルーメンリッター戦記 #75 真実は残酷だ。だから人は隠したいと思うのだ

総指揮官がジグルスに討ち取られたことで魔人軍は撤退。形としてはそういうことで、総大将を討ち取ることで逆転勝利を得るという展開は過去の戦いにおいて何度もあったことだ。そうであるのだがジグルスはなんだか腑に落ちなかった。魔人軍が撤退していく様…