月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

更新!「月の文庫ブログ」掲載小説一覧

月の文庫ブログにて掲載している小説の一覧です。話数が増えてくると、ブログ形式では第一話を探すのが面倒かと思って、このページを用意してみました。 少しずつですが掲載小説は増やしていきたいと思っています。応援よろしくお願いします! @ayato_tsukin…

勇者の影で生まれた英雄 #32 勇者の悪評

グレンの指導の下、従卒たちの厳しい調練は続いていた。 そんなある日。グレンに近づいてきたのは、いつもの通り、トルーマン元帥だった。 「調練はどうだ?」 「正直、思うようには進んでおりません」 「ほう。そう、うまくはいかんか」 グレンの泣き言を聞…

四季は大地を駆け巡る #44 世界でもっとも小さな王国

ヒューガの前に、先生を除く全員が跪いている。予想外の状況に困惑顔のヒューガ。先生はそんな彼を見て、何やら嬉しそうな表情だ。先生にとってはまったくの予想外という状況ではなく、実現することへの確信はわずかではあったとしても、期待していた通りの…

勇者の影で生まれた英雄 #31 従卒鍛錬

演習での戦功評価は、ほぼグレンの言った通りになった。それを覆せば、名を挙げられた部隊長たちが不満を感じるだろうという配慮からだ。 そして健太郎が将として軍を率いることもなくなった。具体的に話があったわけではない。だが、新たに新設された部隊が…

異伝ブルーメンリッター戦記 #15 主人公の逆襲

すぐ隣の椅子に座り自分を見つめている黒目黒髪の美人。好みのタイプの女性であったはずが、今はその容姿にまったく心が動くことはない。動くとしてもそれは嫌悪感、そして警戒感。悪感情を生むだけだ。 何故、主人公が自分に接触してきたのか。まったく可能…

勇者の影で生まれた英雄 #30 将の資質

眼下には両軍合わせて一万を超える軍勢が、東西に分かれて陣を組み始めている。 東軍は勇者である健太郎率いる第三軍、西軍はアシュリー・カー千人将率いる第二軍。健太郎はともかくとして、今回も千人将が軍を率いる形だ。 軍部の若返り。組織としては、決…

異伝ブルーメンリッター戦記 #14 主要キャラの葛藤

今は二年生の合同授業の時間。これまで何度も行われている授業であるが、訓練場に漂う雰囲気はいつもとは異なっている。多くの生徒たちが、授業に集中出来ていないのだ。 そうなっている原因はリーゼロッテとジグルスを含む取り巻き所生徒たち。そして、その…

勇者の影で生まれた英雄 #29 女性たちの想い

健太郎たちが出て行った食事の間。しばらく何かを考えていたグレンだったが、不意に顔をあげてメアリー王女に視線を向けた。 「……何か怒らせましたか?」 健太郎の態度が腑に落ちなくて、グレンはメアリー王女に尋ねてみる。何となくメアリー王女には分かっ…

異伝ブルーメンリッター戦記 #13 敵キャラの密約、ではない

リーゼロッテたちが使っている部室。かつては目的があってそこに集まっているわけではなく、ただ雑談をする、それもリーゼロッテをひたすら持ち上げるだけの話を取り巻きたちがしているか、リーゼロッテが誰かの文句を言っているかだけの時間だったのだが、…

勇者の影で生まれた英雄 #28 勇者にも試験?

以前であれば、任務終了後も数日は忙しい時を過ごしていたグレンであったが、軍籍にない今は特に何もすることはない。これは勇者である健太郎も同じだ。王都に帰還し、戦況報告会が終わった翌日には、日常に戻っていた。 今は調練の時間。あいかわらず、健太…

四季は大地を駆け巡る #43 光り立つ

廊下を走る足音が近づいてくる。それは部屋の扉の前で止まり、次の瞬間には勢いよく扉が開かれた。部屋の入口に立っているのはエアルが予想していた通り、ヒューガ。 だが急いで来たはずのヒューガは、扉のところで立ち尽くしたまま、動かないでいた。 「………

勇者の影で生まれた英雄 #27 任務達成

念の為程度のつもりで野営地の裏手にやってきたグレンだったが、暗闇に浮かぶ数え切れないほどの松明の火を見て茫然としてしまった。 ぱっと見ただけで百の単位の数であることが分かる。ある程度は予想していたが、正面の敵と合わせると確実に自軍より多数に…

四季は大地を駆け巡る #42 強く願う

様々な可能性を考えてみる。だがこれといった答えが出てこない。何かが足りていない。それは分かっている。何か見落としていることがあるのではないか。そう考えて、始めから思い返してみる。 彼女に何があったのか。彼女は何を言っていた。その中に答えが必…