月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

更新!「月の文庫ブログ」掲載小説一覧

月の文庫ブログにて掲載している小説の一覧です。話数が増えてくると、ブログ形式では第一話を探すのが面倒かと思って、このページを用意してみました。 少しずつですが掲載小説は増やしていきたいと思っています。応援よろしくお願いします! @ayato_tsukin…

異伝ブルーメンリッター戦記 #24 物語はどこに向かっているのか

ジグルスは忙しい。合宿に向けた準備、その計画部分はほぼジグルス一人で行っているのだ。 他の生徒たちがサボっているというわけではない。彼等には彼等でやることがある。個人として、今よりももっと強くなること。部隊として連携した動きを身につけること…

異伝ブルーメンリッター戦記 #23 物語は一つではない

向かい合う敵はおよそ三十。味方に比べて少し多いくらいだ。だがジグルスを含む前衛に余裕の色はない。簡単に打ち破れるような敵ではないのだ。 敵は隊列を組むことなく、まとまって近づいてくる。前回、強化合宿でジグルスたちが魔物と戦った時と同じ状況だ…

異伝ブルーメンリッター戦記 #22 敵役は敵であって悪ではない

学院の授業が熱を帯びるようになった、といっても一部の授業だけだ。中でも剣の授業は、合宿に参加する生徒たちにとっては放課後以外に鍛えられる貴重な時間。鍛錬場のあちこちで激しい立ち合いが行われていた。 それはリーゼロッテたちも変わらない。チーム…

悪役令嬢に恋をして #25 驚きの事実

エアリエルとアーノルド王太子の仲が急接近している。今はほぼ毎日、常に行動を共にしているという状態だ。 きっかけが何だったのか、リオンには分かっていない。それを調べるつもりもない。どんな理由であっても、二人の仲が良くなる事はリオンが望む状況だ…

四季は大地を駆け巡る #60 真の建国の日

ヒューガの目の前に東の拠点で暮らす全員が並んでいる。その中にはブロンテースと無名の人族の顔も見える。そして南の拠点で療養していた三人のエルフたちの姿まで。 人々が集まっているのはヒューガたちの出立を見送る為だ。 こういった大袈裟なことは不要…

悪役令嬢に恋をして #24 王太子の恋

リオンの行動を観察している者がいれば、その精力的な活動に驚愕するだろう。そう思える程、リオンは色々なところに手を伸ばして、様々な工作を行っている。一従者が、それも自家の力も借りずに、やれるようなことではない。 それを可能としているのは、ただ…

四季は大地を駆け巡る #59 第五百四回精霊会議

結界の目途が立ったことで、ヒューガは早速、都を使うことについてセレネに話を通すこととした。扉を抜けて、西の拠点に着く。この場所に来るのも久しぶりだ。 セレネとだけ話をして、すぐに東の拠点に戻るつもりだったのだが、彼女は部屋にいなかった。仕方…

悪役令嬢に恋をして #23 イベント:魔人の胎動(後半)

数だけであれば勝てると騎士は言った。 だがそれも数に限りがある前提での話だ。アンデッドの魔物たちは、倒しても倒しても立ち上がってくる。そんな敵が相手では勝てるはずがない。 それだけではない。いつの間にか後ろからも魔物が襲い掛かってくるように…

悪役令嬢に恋をして #22 イベント:魔人の胎動(前半)

「何故、こうなった?」 こんな呟きを漏らしても今更だ。事はもう進んでいるのだ。リオンはエアリエルの付添で、王都からそう遠くない場所にある廃城の中を歩いている。 同行者はアーノルド王太子、ランスロット、シャルロット、そしてマリア。この四人と、…

四季は大地を駆け巡る #58 新時代の到来

エアルは毎日、ヒューガの部屋に通っている。特に何か用があるわけではないが、忙しい中、少しでも時間が空くとヒューガに会いに行くのだ。 ほんのわずかな時間、顔を見せるだけのこともあるので、ヒューガからさすがにそれは止めろと言われたのだが、エアル…

悪役令嬢に恋をして #21 それぞれの思い

アーノルド王太子に対する周囲の評価は高い。 成績は常に一番。魔法については、飛び抜けた力はないが、それでも優秀な部類であり、何よりもそれを補って余りある剣の才能を有している。剣と魔法を融合した魔法剣『炎剣』の使い手としては、この年齢ですでに…

四季は大地を駆け巡る #57 決断の時

手元にある資料にヒューガは何度も目を通す。それほど難しい内容が書かれているわけではない。数分で読み終えられるものだ。それでもヒューガは、その資料を何度も見返さざるを得なかった。 そうしている間に、皆が会議室に集まってくる。エアル、カルポ、ハ…