月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

黒き狼たちの戦記 第27話 火は水に弱いってのは間違い

ゴードン将軍が軍を率いて進発する前に、ヴォルフリックたちはナイトハルト男爵領に向かっている。ニコラオスにこれまでの戦いについての詳細を聞きたいというのが、先発した理由だが、それは口実に過ぎない。ゴードン将軍と長く一緒にいたくないというのが…

黒き狼たちの戦記 第26話 始まりの時を思う

アルカナ傭兵団が最後の交渉として城を訪れてから、すでに二週間。検討の余地があることを感じさせたはずの相手からは、何の連絡もない。ローデリカの側もすでに提示された条件から相手が譲ることがなかった場合に備えて、色々と検討しなければならないのだ…

黒き狼たちの戦記 第25話 反乱の首謀者って大変そうだ

ヴォルフリックは一人で城に向かった。ブランドは街の中で待機。ヴォルフリックに何かあった時に対処する役目。アインはこの街を出て、王都に向かっている。王都で情報を集める為だ。城内の様子を探ることは難しいが街の世間話からでも得られるものはある。…

黒き狼たちの戦記 第24話 まずは聞き込みから

パラストブルク王国に到着したヴォルフリックたち。まずは王都にある城に行って、依頼主であるパラストブルク国王にご挨拶、なんてことは行わない。国境を抜けたところで王都に向かう街道から外れ、まっすぐに東に向かって進んでいった。たどり着いた先はナ…

黒き狼たちの戦記 第23話 誤算、の一言で終わらせられるものではない

任地であるパラストブルク王国に向けて、出発するヴォルフリックたち。その様子はとても任務に向かう傭兵団には見えない。かろうじて腰に携えている武器が、彼らが傭兵であると認識させるものであるが、それ以外はただの旅人と同じ。元近衛騎士であるフィデ…

黒き狼たちの戦記 第22話 また、さらに気の進まないお仕事です

西のベルクムント王国と東のオストハウプトシュタット王国。この二大国にまとまって対抗する為に中央諸国連合は出来上がったのだが、ノイエラゲーネ王国がベルクムント王国の謀略に協力したように、必ずしも一枚岩とは言えない状態だ。それぞれ自国を存続さ…