月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

四季は大地を駆け巡る #127 傭兵王に俺はなる、つもりはない

マーセナリー王国の混乱は収まる気配を見せていない。傭兵王はなんとか全土の支配権を取り戻そうとしているが、それは思うようには行っていない。まったく進んでいないわけではない。支配地域は少しずつ広げられている。だが、混乱をもたらしていた元臣下、…

黒き狼たちの戦記 第14話 狼たちが動き出す

ベルクムント王国の都ラングトア。大陸西部における最大都市であるラングトアはベルクムント王国の王都というだけでなく、西部全体の商業の中心都市という役割も担っている。ベルクムント王国国内だけでなく他国からも多くの商人がやってくるラングトアはそ…

黒き狼たちの戦記 第13話 変人扱いされるようなことか?

ヴォルフリックがアデリッサの招待を受けたのは翌日のこと。任務を前にして時間がない中だが、ヴォルフリックは約束通りに、それを受け、また城に向かうことになった。三人の従士も一緒だ。クローヴィスとフィデリオはアデリッサが何かを企んでいるのではな…

四季は大地を駆け巡る #126 託された想い

レンベルク帝国の皇城で開かれた戦勝の宴。パルス王国で行われている宴と同じように、華やかな衣装をまとった淑女たちが宴の席を彩り、楽団が奏でる軽やかな音楽に乗って人々がダンスを楽しんでいる、というものではなかった。レンベルク皇帝が説明した通り…

四季は大地を駆け巡る #125 戦いを終えて

東方完全制覇、そして大陸全土の覇権を手に入れる為の次のステップとしてレンベルク帝国征服を試みた傭兵王。だがその目論見は完全にはずれ、国境付近での戦いで敗北を喫しただけでなく、多くの臣下の離反を招くことになった。元傭兵たちの多くが、従う兵士…

黒き狼たちの戦記 第12話 良き母がどういうものかなんて知らない

ノートメアシュトラーセ王国の王子であり、太陽の称号を持つ上級騎士であるジギワルドの頼みで、お茶の時間を一緒に過ごすことになったヴォルフリックたち。ジギワルドの案内でアルカナ傭兵団の施設を抜け、城内に入り、奥へ奥へと進んでいく。どこに向かっ…