月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

四季は大地を駆け巡る #24 別れの時

ギルド長が自分の執務室に戻ると、セレがソファーに座って、ゆったりとお茶を飲んでいた。何を勝手に、なんてことをギルド長は言わない。こうしたことはこれが始めてではないのだ。 とはいえ、セレがギルドを訪ねてくるのは久しぶりのこと。その久しぶりの訪…

四季は大地を駆け巡る #23 すれ違う想い

ヒューガは、物事が一気に慌ただしく動き出しているのを感じていた。 冬樹は貧民区に行ったきり。ギゼンの下で鍛錬に明け暮れている。かなり厳しい鍛錬であることは、すっかりやつれた冬樹の姿で分かる。それでも冬樹自身は充実感を覚えているようで、会うた…

四季は大地を駆け巡る #22 お父様にご挨拶をすることになりました

勇者の呼び出しを受けたと思ったら、今度は国王。ヒューガは騎士に案内されて謁見の場に向かっている。 このタイミングで何故、国王に呼ばれたのか。もしかするとディアとのことがバレたのかもしれないと考えて、ヒューガはかなり緊張している。 案内された…

悪役令嬢に恋をして 第8話 イベント:出会いの季節

季節は春。王国学院の教師たちにとって、もっとも忙しくて大変な時ではあるが、初々しい新入生を迎える事で、気分は一新、どこか気持ちが湧き立つ時期でもある――例年ならば。 今年に限って職員室では、一学年クラスを受け持つ担任たちが、学年主任を中心にし…

四季は大地を駆け巡る #21 これがものを頼む態度だろうか?

ヒューガは勇者から呼び出しを受けた。無視したいところだったが、それを伝えに来たのはローズマリー王女の侍女。誘いを無視すれば、それはローズマリー王女に無礼を働くことになる。 今更、彼女に嫌われることを恐れているわけではない。今は大事な時期。必…

更新!「月の文庫ブログ」掲載小説一覧

月の文庫ブログにて掲載している小説の一覧です。話数が増えてくると、ブログ形式では第一話を探すのが面倒かと思って、このページを用意してみました。 ※2019年11月20日「全話一覧」へのリンク追加 少しずつですが掲載小説は増やしていきたいと思っています…