月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

SRPGアルデバラン王国動乱記~改~ 第172話 反省中

異世界ファンタジー SRPGアルデバラン王国動乱記~改~

 ホーマット伯爵捕縛任務は、伯爵の自死という結果で終わった。ジークフリート王子率いる白金騎士団がかなり強引に防壁を突破し、屋敷への突入を果たしたところで、敗北を悟ったホーマット伯爵は自死を選んだということだった。
 捕縛は失敗したが、罪を認めて自死という形にはなった。だから任務は成功、とはいかない。ホーマット伯爵家軍との全面衝突という事態を招いたという点で、任務の評価は低くなってしまうのだ。
 王都の王国騎士団施設の一室で、任務についての評定が行われている。総指揮官を務めたカート少将の表情は固い。厳しい評価が下されるのが分かっているのもあるが、それだけが緊張の原因ではない。目の前には王国騎士団長と三神将と呼ばれている上位者たちが勢ぞろいなのだ。それだけで固くなってしまう。

「……カート少将らしからぬ軽率な判断ですね?」

 最初に評価を口にしたのは三神将の一人、アーロン中将。口調は柔らかいが、その視線は厳しい。

「申し訳ありません」

「理由を聞きましょう。どうして待つという判断が出来なかったのですか?」

 アーロン中将が問題視しているのは、ホーマット伯爵家軍が万を超える軍勢だと分かった時点で、援軍を待つという判断が出来なかったこと。領境の砦を落としたところまでは評価しているのだが、その先に進む必要はなかったと考えているのだ。

「理由は……」

「正直に話してください。それが今後の任務で役に立つのです」

 この場はカート少将の失敗を追求する為だけの場ではない。問題が起きた原因を、しっかりと認識し、同じ失敗を繰り返さないようにする為でもある。

「……責任を転嫁するような話ですが……引きずられたところがあります」

「それは……暁光騎士団に、ということですか?」

「……はい。数は少なくとも問題なく戦えると考えてしまいました」

 暁光騎士団は、白金騎士団もだが、カート少将が最初に思っていたよりも遥かに優秀だった。直率の本隊と同じくらい戦えるのではないかと思った。それを過大評価だったとはカート少将は考えていない。ただ予想外で、且つ強引な行動に引きずられてしまったのは間違いない。本来のカート少将は、彼に限らず王国騎士団の将は、もっと堅実な作戦を常に選んでいるのだ。

「その暁光騎士団が、戦場を混乱させるきっかけを作った。評価できるところは何もないと思うが?」

 三神将の別の一人、パトリック中将が割って入ってきた。暁光騎士団に対して厳しい目を向ける一人だ。

「個々の実力は確かなものです」

「騎士にあるまじき残忍な殺し方をしたと聞いている。それを確かな実力と評価するつもりか?」

 さらにパトリック中将は、ジュードの行いを聞いて、暁光騎士団への嫌悪感を強めていた。彼の考えが特別なのではない。暁光騎士団の悪評は王国騎士団の悪評に繋がる。それを許せないと思う将や騎士は少なくないのだ。

「それが領境の砦を落とした時のことでしたら、結果として犠牲を少なくしたという事実もあります」

 カート少将は特別な考えを持つ一人だ。暁光騎士団に対する評価は高い。

「何だと?」

「かき集められていた領民の多くは薬により恐怖心を麻痺させられていました。ただ死ぬ為だけに突撃を仕掛けてきました。彼の行いは、褒められたものではないのは確かですが、そんな敵兵を止めております」

「……減らしたのは敵兵の犠牲だ」

「その敵兵士は王国の民でもあります」

「何?」

 あくまでも暁光騎士団を否定しようとするパトリック中将に反論するカート少将。彼はまだ引きずられているのだ。暁光騎士団というより、アリシアと彼女の行動を支援したレグルスに。二人のやり方が絶対に正しかったとは思っていないが、王国の民を守ろうという考えは肯定すべきもの。こう考えているのだ。

「まあまあ。二人とも熱くならずに」

 パトリック中将とカート少将の間に生まれた緊迫感を和らげようと口を開いたのは三神将の残る一人、オーガスティン中将だ。

「申し訳ありません」

「俺は別に熱くなっていない。自分の考えを伝えただけだ」

 下位のカート少将はもちろん、同格のパトリック中将もオーガスティン中将が求める反応をみせる。別に二人もこのような場で、別の場所でもだが、言い合いをするつもりはない。そういう関係性ではないのだ。

「敵を砦の外に誘い、さらに敵兵の戦意を喪失させて犠牲を最小限にして、砦を奪った。戦意を喪失させた方法は私も認めがたいが、この結果は良いものだよ。問題となっているのは、その後の戦いだ」

「はい」

「最初のきっかけは白金騎士団のアリシア。彼女も問題だけど、彼女の行動だけであれば、混戦にはならなかったのじゃあないかな?」

 三神将が問題視しているのは、混戦を生み出した原因は暁光騎士団にあると考えているからだ。アリシアの行動も処分対象だが、彼女だけであれば混戦にはならなかった。アリシアが戦い疲れて終わったと考えているのだ。

「……領民たちが戦場から逃げ出すことにはなっていない可能性はあります」

 レグルスが介入しなければ事態は変わっていた。これはカート少将も認めるところだ。だが、それが良い結果かという点には疑問を持っている。

「おや? 君は暁光騎士団の行いを肯定しているのかい?」

「暁光騎士団の問題は、出撃してきた敵本隊への対応に不備があった点だと考えております。戦う力のない領民を戦場から引き離したという点については私は認めております」

 カート少将は今回の任務における最大の失敗は、あくまでも援軍を待つことなく領内に進軍させた自分の判断だと考えている。暁光騎士団に責任を負わせるつもりはない。

「ふむ……背後を襲おうとした敵軍からも逃げ出す兵士は出たのだったね?」

「はい。最初に逃げようとした領民たちの一部が、そうなるように誘導してくれました。結果、混乱したのはホーマット伯爵家軍のほうです」

 逃げようとする何千もの領民たちとそれを強引に止めようとする伯爵家軍。その間で大きな混乱が巻き起こった。混乱の中で犠牲になった領民もいた。だが、結果としてカート少将率いる王国騎士団本隊は、領民に邪魔されることなく、伯爵軍の本隊との戦闘に突入出来た。戦闘を短時間で終えることが出来た。

「つまり、スマートな戦い方ではなかったが、結果は上々だと?」

「いえ、そこまでは思っておりません。援軍を待ち、こちらの圧倒的な戦力を示すことで戦意を喪失させるという作戦を選ぶべきだったと考えております」

 混乱のない統率のとれた戦いとなっていたら、どうなっていたのか。遥かに多くの領民の犠牲者を出すことになっていたとカート少将は考えている。そういう事態を避けようと最初から考えていれば、領内に進軍することはなかっただろうとも。

「……暁光騎士団は、いや、はっきりと聞こう。レグルス・ブラックバーンはどうだった? 実際の戦場での彼の働きに、君は満足しているのか?」

 三神将が、ここまで黙って話を聞いているだけの王国騎士団長もだが、気になっているのはレグルスのことだ。戦場でレグルスはどういう働きを見せたのか。報告書には書かれていない個人の働きを知りたかった。

「先ほど、少し申し上げた通り、敵本隊が出てきた時の対応は満足できるものではありませんでした。はっきりと分かる彼の問題点は、不測の事態において自ら動こうとするところにあると考えます」

「何から何まで自分で行おうとすると?」

「はい。部下に指示を出しておりますが、基本は個々の能力任せ。各人の実力を把握しているからこそだと思いますが、それには限界があるはずです」

「小隊程度の指揮官までということかい?」

 百人、千人を率いる力は今のレグルスにはない。こういう評価だとオーガスティン中将は受け取った。

「はい。私はそう考えます。ただ、暁光騎士団の実力は中隊程度はあるとも思っております」

「それは王国騎士団の?」

 百人規模の王国騎士団中隊と十人程度の暁光騎士団の実力が同じ。これはオーガスティン中将も受け入れ難い評価だ。

「あくまでも私個人の、それもわずかに見た程度での考えであります」

「それはつまり、こういうことか? 暁光騎士団は今回の任務でその実力の全てを見せていない」

 ここで王国騎士団長が口を開いた。王国騎士団中隊であれば、出撃してきた伯爵家軍本隊に対応出来たはずだと王国騎士団長は考えている。だがカート少将は暁光騎士団はその対応に不備があったと言っていた。矛盾しているのだ。

「……少なくともレグルスは。いえ、正しくは一度見せただけで終わった、です」

「具体的に」

「レグルスは最初に出撃してきた敵騎馬隊を一撃で止めました。離れていたので、はっきりとは分かりませんでしたが、剣から黒い影が伸び、それが橋の上を駆けてきた馬の足を全て斬り払いました」

「ブラックバーン家の影(シャドウ)か!?」

 カート少将の説明からパトリック中将は、レグルスが見せたのはブラックバーン家の奥義、影(シャドウ)だと考えた。そう思うのは当然だ。今は除名されているとはいえ、レグルスはブラックバーン家の直系なのだ

「申し訳ありません。私はブラックバーン家の影(シャドウ)を知りません」

「……それはそうだな。この場に知る者は誰もいない。団長でさえ、知らないはずだ」

 ブラックバーン家の奥義シャドウの実態は知られていない。あまりに情報がないので、すでに途絶したのではないかと思われているくらいだ。

「他にもいくつか隠していることがあるはずです。戦闘力とは違いますが、ホーマット伯爵の居場所を突き止めた方法もそのひとつです」

「諜者を抱えているという話は聞いている」

「その諜者が、王国諜報部の諜者が探れなかった伯爵の居場所を突き止めたということであっても、驚くべきことだと思います」

「……そうだな」

 パトリック中将の視線が王国騎士団長に向いた。この場は任務の評定を行う場であるが、暁光騎士団の処遇を考える場でもあるのだ。王国騎士団内の暁光騎士団に対する批判の声は大きい。今回の任務の情報が、これは本来あってはならないことなのだが、漏れて、無視できないものになった。王女であるエリザベスが創設した騎士団であっても、王国騎士団の評判を地に落とすような存在は許されない。これについては三神将も批判的な騎士たちと同じ考えなのだ。

「……以後、共同任務には参加させない。すべて単独任務とする。世間の目と最大限に実力を発揮させるという二つの点で、これが良いのだろうな」

 王国騎士団長の判断は、暁光騎士団の存続は認めるというもの。その上で、王国騎士団と一線を画す立場に置こうというものだ。

「……分かりました。俺はそのご判断を支持します」

「私も」

「同意します」

 三神将もそれを受け入れた。彼らも暁光騎士団の実力に限っては認めている。レグルスを筆頭に、若い実力者たちを手放して、貴族家に渡してしまう事態になることには抵抗を感じる。王国騎士団長の判断は、納得出来るものだった。

 

 

◆◆◆

 レグルスとアリシアに対する処分は、一か月の謹慎と三か月間一割の減給というもの。任務中の軍規違反としては軽いほうだ。入団したばかりの二人では降格させようにも今以下がない。では除名かとなるが、彼らは王国騎士団といっても、ジークフリート王子とエリザベス王女の騎士団の一員。それは王子、王女が許すはずがない。このような処罰しか与えようがないのだ。
 レグルスにとっては謹慎も減給も、ほぼ意味はない。任務に出ないなら出ないで、やりたいことは山ほどある。減給も「何でも屋」の商売で得ている収入があるので、ダメージはない。そもそも貧乏暮らしに慣れていて、大金を必要としない。

「あ~あ、やってらんないな。私一人、居残りって」

 だがアリシアは違うようだ。

「昼間から酒場でくだをまくな。一応、謹慎中だろ?」

 何でも屋の酒場に来て、ダラダラとしながら、不満ばかりを口にしている。

「人を酔っ払いみたいに言うな」

「似たようなものだろ? 口を開けば文句ばかり。他にやることないのか?」

「アオは何をしているの?」

 レグルスもずっと酒場にいる。それもあってアリシアは酒場に入り浸っているのだ。アリシアが心の中に勝手に作っていたレグルスとの溝は、今回の一件でかなり埋まっているのだ。

「見て分かるだろ? 勉強」

 テーブルの上には山積みの書物。レグルスはずっとそれと向き合っている。アリシアが文句ばかりを口にしているのは、レグルスが相手をしてくれないことも原因なのだ。

「何の?」

 ようやくレグルスが自分に食いついてくれた。そう思って、アリシアは会話を途切れさせないようにしている。

「戦術」

「はい?」

「少しは勉強したつもりだったのに、この間の任務ではダメダメだったからな。もう一度、勉強し直し」

 前回の任務における自分の指揮について、レグルスはかなり反省している。戦場を混乱させた原因のひとつは、自分の指揮の不味さだと考えているのだ。

「戦術か……私はそれ以前だな。父さんが、ちゃんと喧嘩の仕方を教えておいてくれたら、もっと出来たのに」

「おい。気が緩みすぎ」

「……そうね」

 アリシアが平民出身、それも貧民区育ちであることは絶対に隠さなければならない秘密。ただ、アリシア本人はそういう思いが薄れてしまっている。ジークフリート王子の妃、将来の王妃になるということは、彼女の心の中では、重要ではなくなっているのだ。

「喧嘩の仕方はともかく、普通に鍛錬は必要だろ? ここで怠けていないで鍛錬してこい」

「アオはしないの?」

 アリシアは鍛錬を行うのであれば、レグルスと一緒に行いたいのだ。昔みたいに。

「だから俺は勉強。鍛錬はこれが終わってからだ」

「何が駄目だと思っているの?」

 鍛錬の誘いは断られた。そうであれば会話を続けるまでだ。レグルスにとっては迷惑なことだが。

「自分一人で頑張り過ぎなところだな」

「えっ?」

 だが、アリシアの問いへはレグルスとは別の男が答えてきた。アリシアは知らない男だ。暁光騎士団の関係者、アリシアはそう思ったのだが。

「丁度良い。鍛錬ではなく実戦が出来るぞ。その男を殺せ」

「はっ?」

「おいおい、物騒なこと言うなよ」

 レグルスの言葉に驚くアリシアと笑みで返す男。男はレグルスの言葉を冗談だと思っている、わけではない。殺される心当たりはあるのだ。

「そいつはホーマット伯爵に仕えていた奴だ。間違いない。俺はそいつと戦っている」

「嘘?」

 まさかの事実に、さらに驚くアリシア。

「本当」

 男のほうは、あっさりとレグルスの言ったことを認めた。隠すつもりは最初からないのだ。

「でも俺は金で雇われていただけだ。何も知らないで雇われて、いきなり王国との戦い。可哀そうだと思わないか?」

「思わない。戦いが起きることが分かっていて雇われたのだろ?」

 傭兵という職業はレグルスも知っている。男が本当に金で雇われていただけの傭兵かは分からないが、そんなことはどうでも良い。正式な騎士であろうと傭兵であろうと、男に対する警戒心が変わるわけではないのだ。

「それは認める。でも失業した。だから、雇ってくれ」

「……はっ?」

 ただ続いた男の言葉は、完全にレグルスの意表をついた。

「いや、稼ぐ為に次の仕事を見つけなければならないのだけど、また面倒な雇い主だと嫌だろ? だから雇ってくれ」

「断る」

「少しは考えてくれよ。俺みたいな奴も必要だろ?」

「いや、いらない」

 考える必要などない。ただでさえ他人を信用しないレグルスが、こんな得体の知れない男を側に置くはずがない。

「いや、必要だ。俺みたいな良く知らない部下を、あと三人くらいは雇った方が良い。本で学ぶよりはよっぽど勉強になる」

「……それは部隊指揮のことか?」

「そうだ。部下全員を完全に把握することなんて出来ない。十人、二十人の話ではなく、百人を指揮しようと思えばな。それにこの間のように初めて会う相手と一緒に戦うこともあるだろ?」

 レグルスは仲間の実力をほぼ完璧に理解している。あとから加わったセブとロス、それにヘイデン、アンガス、シアラとも何度も何度も立ち合いを行い、一緒に鍛錬し、その能力を把握した。だが男は、それでは駄目だと言っているのだ。

「お前の駄目なところは最強戦力の自分を基準に考え、それに頼り切っているところ。自分に頼るという言い方はおかしく感じるかもしれないが、そういうことだ」

「……分かるような気がする。本当は、一番弱い兵士を基準にして作戦を行わなければならないのだったな」

 学んでいたつもりだった。だがレグルスには弱いということを否定する気持ちがある。強くなる為に鍛錬を続け、そえに耐えきった者だけが一緒に戦う資格があるということに、無意識に拘っているところがあるのだ。

「俺が信用ならないのは分かる。俺だって同業者は信用しない。金と自分の命がなによりも大切なのが俺たち傭兵だからな」

「だから信用出来なくても雇えと?」

「別に四六時中、側に置いてくれと言っているわけじゃない。こっちも商売と割り切っている。仕事がある時、鍛錬の時もか。それ以外は勝手にやらせてもらう」

「……許可するのは俺じゃない。団長が決めることだ」

 暁光騎士団の団長はエリザベス王女だ。入団はエリザベス王女の許可がなくてはならない。だが、レグルスのこの言葉は、エリザベス王女に相談しようという意志を示している。男を雇っても良いと考え始めているのだ。

「じゃあ、俺はどうすれば良い? 団長にお願いしに行くのか?」

「いや、三日後にまたここに来い。それまでに団長には話しておく」

 まさかこの男を城に連れて行くわけにはいかない。男の素性は無理でも、これからの行動を調べる時間も必要だ。今この瞬間からエモンの仲間が男に張り付くことになる。

「了解……暇だから明日も来るかもしれないけど?」

「客として金を払ってくれるのなら、いつもでどうぞ」

「なるほど……分かった。そうする。じゃあ、またな」

 軽く手をあげて挨拶をすると、男は店の出口に向かって行った。

「良いの?」

「まだ雇うと決まったわけじゃない。ただ奴が言うように、俺はもっと色々なことを学ばなければならない。今回の任務でそれを思い知らされた」

 戦術の勉強をしているのは自分の未熟さを思い知らされたから。それは自ら気付いたものではない、王国騎士団本隊の動きを、カート少将の指揮を間近に見て、自分たちとの違いを知ったのだ。個の力を高める為にレグルスたちは、厳しい鍛錬を続けてきた。それだけでは足りない立場に、今はなっているということ。それをレグルスは、他の者たちも思い知らされることになったのだ。

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