メリカ王国のオリビア王女が捕虜になっている。この事実をグランフラム王国は、事もあろうにメリカ王国から教えられて初めて知った。戦後の交渉の為にと現れたメリカ王国の使者が真っ先にこれを話したのだ。
全く事情を知らないグランフラム王国側の交渉担当は大失態を演じた。思いがけない事態に混乱してしまい、メリカ王国の使者に、この事実を知らない事を見透かされてしまったのだ。
オリビア王女が捕虜になったのは間違いない事実。だが、それを王国の交渉担当が知らない。この事で、メリカ王国側も一時混乱したのだが、グランフラム王国側が本当に事実を掴んでいないと確信を得たところで、自国に戻って状況を確かめる、という口実を作って交渉を中断させた。
圧倒的に不利な状況から始まるはずの交渉が、そうならなかったのだ。メリカ王国側としては、この状況を活かさない手はない。まずはオリビア王女の所在を掴まなければいけない、それからグランフラム王国と、どう対峙するかを決める、というところだったが、オリビア王女の所在はあっさりと判明した。
裏切ったはずのオクス王国が恥も外聞もなく、使者を送ってきたのだ。てっきり裏切りの許しを乞う、虫の良い話だと思えば、オリビア王女の所在を伝え、無条件でメリカ王国に戻せる可能性があると伝えてきた。
初めは信じなかったメリカ王国側も、オリビア王女直筆の手紙まで提示されては信じないわけにはいかない。オリビア王女の解放の為に動き出す事になる。
グランフラム王国が、このメリカ王国の動きを知るのは、もう少し先の事だ。今、グランフラム王国の視線はバンドゥに集まっていた。
「メリカ王国のオリビア王女を捕虜に。それは大手柄ですね」
これは、その大手柄をあげたはずのリオンの台詞だ。
「いや、そうではなく、貴殿が捕虜にしたという情報があった。それが事実か確かめに来たのだ」
これを言うのは王都から送られてきた使者だ。メリカ王国から、もたらされた情報の事実関係を確かめるのが使者の目的だった。
「私が? それは何かの間違いではないですか?」
「そういった情報が王都に伝わった。それに……」
使者の視線が、エアリエルの後ろに立っている近衛侍女に向く。何故、使者が近衛侍女を気にするのかといえば、王都で聞かされたオリビア王女の特徴が、この近衛侍女にぴったりと当て嵌まるからだ。
女性にしては背が高く、銀髪で青い瞳。そんな個々の特徴だけでなく、とにかく、かなりの美女であるという事。そして何より、目の前の女性は、ただの侍女にしては、気品に溢れている。
「そちらの女性は?」
「えっ? うちの近衛侍女が何か?」
「近衛侍女?」
この言葉はバンドゥでしか通用しない。元々、ヴィーナスが考えた造語だ。
「エアリエルの身の回りの世話と護衛を行う者です」
「なるほど。それは良いとして、その女性は?」
「近衛侍女ですが?」
「……それは分かっている。いつから、その近衛侍女とやらに?」
「最近です。女性ながら武勇に優れているので、近衛侍女の師範役として働いてもらっています」
武に優れているという特徴まで一致した。
「……元々はどこの者ですか?」
「出身ですか? 確か、メリカ王国だったかと」
「何と!?」
出身地まで一致した。
「そうですよね? オリビア様?」
「な、何と!?」
更に名前まで一致、というか、間違いなく本人だ。
「それが何か?」
「何かって、その近衛侍女がオリビア王女ではないのですか?」
「王女様が侍女を? どんな冗談ですか?」
「しかし、今さっき、オリビア様と」
「ああ、名前同じですね。これは驚くほどの偶然だ」
「惚けないでもらいたい! こんな偶然があるはずがない!」
実際にあるはずがない。使者の言う通り、リオンが惚けているだけだ。
「いや、ここにあります。良いですか? よく考えてください」
使者が怒声をあげても、リオンは全くそれに怯む様子を見せず、落ち着いた様子で言葉を返した。
「何をだ?」
「仮にこの近衛侍女がオリビア王女だとして、どうして、私がこんな事をさせているのですか? 隠すつもりであれば、オリビアなんて呼びませんし、そもそもこの場に出しません。本当にオリビア王女を捕らえたのであれば、侍女になんてしていないで、速やかに王都に連行します」
「それは……だが、しかし」
リオンの説明は確かに理屈に合っている。だが、これを受け入れる気持ちには使者はなれない。
「ちなみに俺は女性は妻であるエアリエルだけで十分に満足しています。側室なんて考えた事もありません。だから、美人だと評判のオリビア王女であっても手元に置こうなんて変な考えは起こしませんから」
「……ま、まあ、そうかもしれないが」
「全く……どう言えば信じてもらえるのですか?」
やや逆ギレ気味にリオンが使者に問いかける。この問いへの答えなど使者は持っていない。この状況で、オリビア王女が居たとも居ないとも、使者は王都に戻って断言する勇気がないのだ。
「……では、王都に上って、フレイ子爵から説明をしてもらえば」
使者が考えたのは、リオンに丸投げする事。リオンが自ら説明すれば、それが嘘であろうと、自分の責任にはならない。
「お断ります」
だが、リオンはあっさりと拒否してきた。
「何故だ? そもそも、フレイ子爵には事の次第を全て報告する責任があるはずではないか?」
「それはいずれ致します。ただ今は、何度死んだと思ったか分からないような戦いを終えて、戻ってきたばかりです。体が疲れきっていてしばらくは遠出など出来ません」
「では、いつ?」
「今は分かりません。体の事以外にも、本来はやらなくて良いはずの仕事でずっと領地を開けていましたから、仕事が溜まっていて。体を休めた後は、少し領政に専念する時間を頂きたいと思っています」
これでもかというくらいに恩着せがましい言い方で、リオンは王都に行けない理由を説明する。だが、これを言われても使者には何の権限もないのだ。
「そう言われても、私が認められる事ではない」
使者はそれを素直に口にした。
「そういえば、使者殿も長旅でお疲れではないですか?」
ふいにリオンが話を変える。使者と話すのはこれで充分と考えての事だ。
「それは、まあ」
「では、まずは心と体を休めた方が良い。幸いにもこの街にはそれに適した施設が色々とあります」
「……しかし」
否定の言葉を口にしながらも使者の心は揺れている。カマークの歓楽街の噂は使者の耳にも入っている。あわよくばという気持ちは、持っていたのだ。
「ああ、お供の方たちもですね。そうなると施設によっては貸し切りが必要ですね。まあ、私の方で話をしておきます」
「そうか……あっ、だが」
「お代の方はお気になさらずに。変な意味ではありません。使者殿一行をお泊めする余裕が城にはないので、申し訳ありませんが、外に用意させていただくというだけの事です」
「ああ、それであれば仕方がない」
金の心配も無用、賄賂と追求される心配も薄い。使者の抵抗感はあっけなく消え去った。
「では、早速案内させましょう。誰か、宿に連絡を。それと使者殿のご案内も」
「はっ」
これで、この日の交渉は打ち切り。この日だけではなく、しばらくは何の交渉も行われなくなる予定だ。時間が取れないので宿で滞在を、と言っても、使者たちはしばらく文句を言わない。言わせない為の接待を用意させてある。
「……どういうつもりですか?」
使者が引き上げた所で、オリビア王女がリオンに問い掛けた。オリビア王女は、近衛侍女の格好で立っていてくれとしか聞かされていなかったのだ。
「時間稼ぎです。交渉のネタはまだ揃っていないので」
「そうではなく、何故、私が私であることを匂わすような真似をしたのですか?」
「ああ。それは、使者が居ないという言葉を素直に信じるような馬鹿だと困るので。貴女がバンドゥに居るという事は分かってもらわないと」
「……そうすると、どうなるのです?」
リオンの説明は、それを初めて聞くオリビア王女には分かりづらい。中々、全てを説明しようとしないのだ。
「何としてでも貴女を王都に連れてこさせようとするでしょう」
「それで?」
「それで交渉の余地が生まれます。まあ、こちらから要求を言うつもりはありませんけど」
誰々を殺せ、失脚させろなんて要求をマトモに出すつもりはない。あくまでも王国が自発的に行動する形がリオンの望みだ。そもそも交渉の材料にすれば、その対象にも知れる事になる。追い詰められた相手が、どんな手を打ってくるか分からないのだ。
「分かりません。そもそも自国に逆らい続けられるものですか? 君がどんなに強くても、数が違い過ぎる」
「戦いに持ち込むつもりはありません。その気持ちがあれば、軍を手放したりはしません」
リオンは、率いていた王国騎士兵団の軍勢のほとんどを王都に返している。残ったのは、どうしても王都には戻りたくないと言ってきた者だけだ。その中にはソルも含まれている。ソルの場合は、当初の気持ちに反して、完全にお目付け役のつもりだ。いざとなれば、リオンの暴走を止めるつもりでいる。
「それでは、どうやって?」
「その為の貴女です。さて、オリビア様にも仕事があります。まずはドレスでも仕立てますか?」
「えっ?」
オリビア王女は、リオンに対して無駄な警戒心を抱いている。エアリエルから聞かされた、何人もの女性を抱いたという事実だけが、オリビア王女の中で膨らんでいるのだ。
「……誤解しないでください。ドレスの用意は貴女の好待遇を示す為です。ドレスが嫌なら鎧でも良いですけど?」
「あっ、それでは、君と同じで」
「騎士服? 普段は騎士服を身に着けているのですか?」
リオンの場合はずっとそうだ。ヴィンセントに仕え始めた時に騎士服を着る事を選んだ時から、ずっとそうしていた。
「スカートが苦手で」
「分かりました。では騎士服を仕立てましょう。後で採寸などの協力を」
「それは良いですけど、好待遇を示すとは誰にですか?」
「分からないで話を進めていたのですか? そんな相手は貴女の国に決っているじゃないですか。俺の予定では、もうすぐ貴女の国の使者がバンドゥを訪れるはずです。用件は当然、貴女の返還」
「……でも君には返す気はない」
それでメリカ王国に返してしまっては、グランフラム王国と対峙している意味がなくなる。オリビア王女には、まだリオンが何をしようとしているか分からない。
「ありますよ。条件次第では」
「その条件って何なの?」
「交渉相手の王女様に普通話します?」
「……そうですね」
「でも今回は特別に教えてあげます。メリカ王国での地位。それも今の子爵よりも、ずっと立派な地位です」
「……では私も御礼に教えてあげます。地位をもらっても、それは生きていてこそよ」
地位の約束などいくらでも出来る。オリビア王女を取り戻してしまえば、そんな約束を守る必要はなく、それどころか、リオンがノコノコとメリカ王国に行けば、まず間違いなく殺されるだけだ。
「そうでしょうね。でも、バンドゥ領主のままでは?」
「……本気なの?」
バンドゥ領主のままで、メリカ王国の貴族になる。それはバンドゥをメリカ王国に差し出すという事だ。この条件であれば、メリカ王国がリオンを殺す事はまずない。バンドゥ、オクス王国と勢力範囲が広がる事は、メリカ王国にとっては大きな飛躍だ。そして、その地を守る者としてリオンほど適した者はいない。
「さあ? それは両国との交渉次第です」
「そうね……」
リオンの本心がオリビア王女には見えない。だが、出来ることなら、自国に来て欲しいと思っている。リオンの能力が戦場だけにあるのではないと分かったからだ。
オリビア王女としては、バンドゥの領地などよりも、リオン個人の方に価値を感じていた。
しばらくして、リオンの予想通りに、メリカ王国の使者がバンドゥを訪れた。オクス王国の案内で訪れた、その使者を、相手も戸惑うような歓迎振りでリオンは迎えた。
本気で歓迎しているのではない。メリカ王国の使者の訪れをグランフラム王国に知らせる為だ。かくして、グランフラム王国はこの事実を知り、更に混乱する事になる。単独での敵国との外交、それから導き出されるものは限られている。
王国の英雄であったはずのフレイ子爵の反乱。この情報はグランフラム王国を震撼させる事になった。
◆◆◆
戻ってきたアーノルド王太子は、荒々しい音を立てて、部屋の扉を閉めた。待っていたシャルロットやバンドゥの党首たちは、アーノルド王太子のこの態度で、話を聞くまでもなく結果が分かってしまった。
乱暴に椅子を引いて席につくと、アーノルド王太子は、一度大きく息を吐いてから、言葉を発した。
「受け入れられなかった」
「そうでしょうね」
最初から要求が通るとはシャルロットも思っていない。リオンの説得に、その部下であるバンドゥの党首たちを送るなど、普通に考えれば、敵に塩を送るようなものだ。
「リオンの反乱が事実のように話されている。そのような証拠は何もないのに」
領地の軍備を固めているわけではない。それどころか、多くの軍勢を返してきている。使者も受け入れている上に、言葉では、そのうち王都に向かうとも答えている。
「でも、反乱を企んでいないという証拠もありませんよ」
「だから、リオンが信頼している者を送ろうと提案したのだ」
「部下ですから。やっぱり、私が行くべきですね。信頼はされてなくても、少しは話をしてくれるとは思います」
「ファティラース侯爵が認めるはずがない。ウィンヒールを除く二侯家は、バンドゥ討伐を支持しているからな」
「敵が多いなあ。リオンくんは」
敵を作ることを恐れない。それがリオンの強みでも弱みでもある。今回の件では、これまではリオンへの国王の信頼を考えて批判を控えていた者たちまで、一斉にリオンの攻撃に回っていた。
「それだけの力があるという事だ。リオンを批判しているのは、地位の高い者たちが多い。一方で身分の低い者たちはリオンに同情的だ。既得権益者と変革を求める者。典型的な対立構造だな」
「でもリオンの支持者には力はありません」
「そうでもない。そして、それが問題なのだ」
「……どういう事ですか?」
「バンドゥの反乱が王国全体に広がる可能性を指摘する者が居る。実際に王都でも、今回の件について、王国を批判する声が民衆の間から出ている」
自国の英雄を処分しようという事への批判が民の間では広がっている。悲劇の主人公であったリオンとエアリエルが、ようやく掴んだ幸せを、また奪うのか。こんな同情の声だ。理屈ではなく、極めて感情的な声であるが、そうだからこそ爆発した場合が恐ろしい。
「嫌だ。本気でリオンくんが反乱を起こしたら、成功しそうですね?」
「それは笑えない冗談だ。さすがにこの話を聞いた時は俺も動揺した。これは、ずっと以前から計画していた事ではないのかと考えてしまったな」
「それはあり得ません」
「えっ?」
声をあげたのはキールだった。アーノルド王太子とシャルロットの話は、冗談であったとしても、聞き捨てに出来ない内容だ。
「もし、今回の事態が反乱につながれば、成功しようと失敗しようと多くの犠牲者が出ます。リオン様が、王国に思うところがあるのは認めますが、それで何か行動を起こすにしても、周囲を巻き込むような真似は出来るだけ避けるはずです」
「……そうだったな。すまない」
「いえ。出過ぎた口を効きました。申し訳ありません」
キールは本来、王太子であるアーノルドと同席出来る立場でもない。発言はかなり僭越な事だ。もちろん、アーノルド王太子はそんな事は気にしないが、この場には近衛も居る。謝罪の言葉は必要だ。
「真剣な話に戻そう。リオンが何を求めているのかをずっと考えていた。自分では思いつかなかったが、帰還した兵から話を聞いて分かった事がある」
アーノルド王太子も気は遣っていて、キールたちに聞かせたい話をシャルロットに向けている。悲しい事に、シャルロットは、この為にこの場に居るようなものなのだ。
「何ですか?」
「他言は無用だ」
「ええ」
「裏切り者が居る」
「……えっ?」
「少なくともリオンはそう考えている。リオンが居た場所が何故、敵に漏れたのか。何故、そこが重要な拠点だと分かったのか。それについて疑問に思っているようだ」
「……確かにそうですね」
「ランバート、何か分かったか?」
「はっ」
名を呼ばれたランバート・サイズは、アーノルド王太子付きの近衛騎士だ。そのランバートが一歩前に出て、説明を始めた。
「まず何をしたかを説明致します。メリカ王国迎撃戦に関する戦況報告書における時系列を整理し直してみました。整理にあたっては、戦況報告書だけではなく、帰還兵の証言も参考にしております」
「ああ。それで?」
「戦況報告書と帰還兵士の証言にはズレが生じております」
「……どのような点だ?」
ランバートの報告はアーノルド王太子の予想通り。こうなると思ったから調べさせたのだ。後は、どこにズレがあるかが重要になる。
「フレイ子爵が居た指揮所が襲撃された時期と、メリカ王国侵攻軍全体が南下を開始した時期。これが逆になっております」
「指揮所の襲撃が先だった」
「帰還兵の証言が正しければです」
ランバートはリオンに好意的な感情を持っていない。王太子であるアーノルドにリオンが見せる敵意は、ランバートには許せない事なのだ。それでも自分の感情を横において、公平な調査を心がけるところが、アーノルド王太子に信頼される所以だ。
「正しいとすれば、報告書には虚偽があるという事になる。順番を間違えたという単純な事ではない。報告書には、メリカ王国軍が南下している途中で、偶然に指揮所を見つけたと、はっきりと書いてあるのだ」
アーノルド王太子のこの説明はシャルロット、を通してカシスたちに聞かせる為のものだ。
「リオンくんはメリカ王国に売られた、という事ですか?」
「そうなる。リオンの今回の行動はこれが原因と考える事が出来る」
「そうであれば、その犯人を捕らえて処分すれば」
「簡単ではない。最悪は、騎士兵団長と諜報部長が絡んでいる可能性がある。戦況報告書は、この二人の名で提出されたものだ。二人は国軍と諜報部のトップだ。それの処分となれば、かなりの影響が出る」
「……でも、リオンくんはそれを要求している。影響を恐れて何もしなければ、もっと大事にするっていうところですね。ようやく分かりました」
トップ二人が裏切っているとすれば、他にもかなりの者が関わっているに違いない。騎士兵団の上層部、諜報部のかなりの人数、消極的な協力者を含めれば、組織全体に及ぶ可能性もある。
組織の混乱もそうだが、国民の信頼は失墜する事になる。一斉摘発には二の足を踏まざるを得ない。
だが、バンドゥ領がメリカ王国の領土となる事に比べてどうか、となると一斉摘発による混乱を恐れてはいられなくなる。国の存亡に関わる事態に発展する可能性だってあるのだ。
「理由は分かったが、派手にやり過ぎだ。ここまで大事になって、この事態をどう治めるつもりなのだ?」
「それは本人に聞くのが早いですね」
「……結局、そうなるのだな」
物事が明らかになっても、結局、話は振り出しに戻ってしまう。事を引き起こしたリオンに、事の収め方を聞こうとしている、これ事態がおかしな事だと、誰も気付いていなかった。