鬱蒼と木が生い茂り、昼でも薄暗い森の中。ヴォルフリックたちは中央諸国連合の加盟国であるヘァブストフェスト王国の南部にある森に来ている。この森の奥に討伐を命じられた盗賊団のアジトがあるのだが、この場に到着してすでに半月、ヴォルフリックたちは行動を取ろうとしていない。ずっとアジトを見張っているかと思えば、戻って森の中をあちこち歩き回る。それを何度も繰り返している。その間に一度、盗賊団はアジトを出て襲撃に向かったのだが、それに対してもただ森の中に潜んでいるだけだった。
そんな状況に焦れているのはルイーサ率いる支援部隊。彼らのほうも、ヴォルフリックたちに気づかれないように遠くから見張っているだけの毎日なのだ。
「……何を始めようというのでしょうか?」
そんな退屈な毎日にようやく変化が訪れた。ヴォルフリックたちの動きが活発化したのだ。
「……ようやく始まるってことじゃない?」
ルイーサの目にもヴォルフリックたちの動きはいつもと違うように見える。何をしているかまでは分からないが、森の中を忙しそうに動き回っている。
「やっとですか……」
退屈な毎日ももうすぐ終わり。始まってしまえば任務は終わり。失敗しそうになれば支援部隊が前に出ることになる。ルイーサの部下に盗賊程度に遅れを取る者はいないのだ。と、思ったのがだ。
「……何をしているのでしょうか?」
部下は三時間後、同じようなセリフを口にすることになった。今はヴォルフリックたちの姿も、森の中に潜んでいるのは分かっているが、良く見えない。まったく動きがないのだ。
「ようやく始まるのよ」
「しかし」
問いに対するルイーサのセリフも同じ。それに反論しようとした部下だったが。
「しっ。来るわよ」
ルイーサに口を塞がれることになった。
来るというのは何が来るのか。すぐには分からなかった部下だったが、先のほうからわずかに聞こえてきた音でなんのことが理解した。徐々に大きくなるそれは馬が駆ける音。盗賊団が襲撃に向かおうとしているのだ。
二十騎に届こうかという馬が森の中を駆けている。全員に馬が割り当てられている上に、さらに替え馬まで引いている。資金を提供している者がいる可能性がそれで知れる。
「……また見送りですか?」
だがヴォルフリックたちに動きはない。今回も見送るつもりかと部下が呆れた声を出したのだが。
「だから黙ってなさい。それとも私が黙らせようか?」
「…………」
ルイーサに脅されて、顔色を失う羽目になった。
盗賊団は方向を変え、木々の間を駆け抜けていく。やはり見送りか、と沈黙しながらも部下ががっかりした、その時。
「うわぁああああっ!」
「お、おい!?」
「馬鹿野郎っ!」
「ぐぁああああっ!」
森の中に盗賊たちの叫び声が響いた。それとともに地面を叩く音。後方を駆けていた盗賊たちの馬の何頭かが地面に倒れているのが見える。
「どうした!?」
その騒動を聞いて、前を駆けていた盗賊から声がかかる。
「……いきなりウサギが飛び出してきて馬が! 皆、怪我はないようだ! すぐに行く!」
「驚かすな! 本当に大丈夫だろうな!?」
「ああ! 少し馬の駆け足を遅くして進んでいてくれ! すぐに追いつくから!」
「……分かった!」
馬がうさぎに驚いての落馬。実際はそういうことではない。
「まずは五人ね」
「えっ?」
「まさかと思うけど、木の上から落ちてきた影に気が付かなかったの?」
ルイーサは気がついていた。最初の馬が前につんのめるようにして倒れていき、それに後続の馬が巻き込まれて地面に倒れ、そうでなくても前が詰まって立ち往生してしまう状況になった時、木の上から二つの人影が落ちてきたことを。
「罠、ですか」
「二人が縄を引っ張って馬を転ばせ、混乱させたところで襲撃ってところね。もう少し数は行けたと思うけど、何か理由があったのか……」
五人が六人、七人でも混乱している状態であれば四人で倒せたのではないかとルイーサは思う。だがこれくらいのことはヴォルフリックたちも考えるはず。何か理由があってのことだと判断した。
「追いかけるようです」
「そうでしょうね。事を起こしたら、あとは一気にいかないと……あっ、馬には乗れないのね」
前を行く盗賊団を追いかけていくのは二騎。二頭の馬に二人づつ乗っている。ヴォルフリックとブランドは馬に乗れないのだ。
その二騎のあとを、距離を取ったまま追いかけていく支援部隊。彼らが追いついた時にはすでに戦闘は始まっていた。
「……クローヴィスがちょっと参っているわね。まっ、仕方がないか」
ヴォルフリックとブランドの二人が向かい合う盗賊団を攻め立てている。フィデリオは二人の支援。二人に隙があれば、それを埋める位置に立ち、敵の攻撃を許さないようにしている。クローヴィスはさらにその後ろ。ヴォルフリックたちに斬られながらもまだ動こうとしている敵にとどめをさしている様子だが、その動きは鈍い。
初めて人の命を奪うという経験をして、心が参っているのだ。
「一方で二人にはまったく躊躇いがない……でも、想像していたほどでもない」
ヴォルフリックとブランドの攻撃にはまったく躊躇いが感じられない。敵の人数が減って余裕が出てきた今は、自らきっちりとどめをさしてさえいる。思っていた通り、彼らは人殺しを経験していた。だが、その戦い方はルイーサには少し物足りないものだった。
「彼……能力を使わないのかな?」
「えっ?」
部下に驚きの表情を向けるルイーサ。
「あ、いえ、能力を使えばもっと早く終わるのにと思いまして……すみません」
戦いの様子を見る限り、自分たちの出番はない。そうであれば、さっさと終わらせてくれという気持ちで思わず発してしまった言葉。ルイーサの視線を叱責と受け取り、部下は小さくなっている。
「……能力を使っていない……これだけ時間をかけて準備を整えておきながら、戦闘では本気じゃないってこと? そんなことある?」
「自分にはちょっと……」
「独り言に答えなくていいから」
「……すみません」
ヴォルフリックに視線を向けるルイーサ。戦闘は最後の詰めに入っている。盗賊団の生き残りは恐らくはリーダー。他の盗賊とは動きが違っていた。
そのリーダーと向き合っているのはヴォルフリック一人だ。撃ち合う剣と剣。今のところ五分のやり合いになっている。
そんなはずはない。冷静になって考えればそれは分かる。ルイーサは、直接やりあっていないが、ヴォルフリックの戦闘時の動きを以前、見ている。初めて出会った時、ベルクムント王国の都ラングトアで。城の大広間でも。
どちらも上級騎士であるリーヴェスとアーテルハードに完璧に押さえ込まれたが、それぞれ軟体と神速の特殊能力を使った上でのこと。ヴォルフリックを押さえ込むには能力を使う必要があったとも言える。
「まあだ、何かを隠しているのね。まあ、分かっていたことだけどね」
残念ながら今回の任務では、ヴォルフリックの全てを見ることは叶わなかった。隠すことができる程度の任務だったということだ。アルカナ傭兵団に新しい戦力が、今のところは実に扱いづらい戦力だが、加わった。それについては喜ぶべきとルイーサが思う。
彼女はアーテルハードとは違い楽観的なのだ。
◆◆◆
襲撃に向かおうとしていた盗賊団を殲滅したヴォルフリックたち。そこからさらに盗賊が着ていた服を剥ぎ取り、それを身につけると馬に乗って、盗賊団のアジトに向かう。軍に襲われたと大声で叫びながら。
アジトに残っていた盗賊たちはそれに驚き、慌てて門を開いて、逃げてきた仲間、の振りをしたヴォルフリックたちを迎え入れる。アジトの中に入ったところで、すぐに戦闘開始。不意を突かれた盗賊たちは、さらに人数が少ないこともあって、数人討たれたところで呆気なく戦意喪失。武器を捨てて、降伏した。
あとは降伏した盗賊たちを、近くの街に行って、ヘァブストフェスト王国の役人に引き渡して任務終了。本来はさらにヘァブストフェスト王国の都に行って、任務完了の報告をしなければならないのだが、それも街の役人に任せて、ヴォルフリックたちは帰還してしまっている。
そのせいでノートメアシュトラーセ王国側から使者を出す羽目になったのだが、とにかく任務は無事終了だ。
「……よくもまあ、盗賊どもはそんな簡単に騙されたものだな?」
ルイーサから報告を聞いたディアークの感想はこれ。その顔には苦笑いが浮かんでいる。
「人の耳なんていい加減なものよ。ただ運も少しはあったでしょうね」
「行動を起こすまでに時間をかけたのには、何か意味があったのか?」
「現地調査。盗賊団の人数が資料通りであるかとか、実際に襲撃に出る時には何人で出るのか。アジトに残る人数がいるならそれはどれくらいか。さらに出撃の時に盗賊が必ず通る場所を調べるのにも時間がかかったと言っていた」
事前にルイーサはヴォルフリックたちから任務についてヒアリングを行っている。支援部隊として、影で見て知っている部分と実際とを確認したのだ。
「慎重なのは良いことだ。ただ、そのせいで被害が一回分、多くなってしまった」
調査の為にヴォルフリックたちは襲撃に行く盗賊団を一度、見逃している。これは問題だ。その襲撃によって被害に遭った人がいるのだ。依頼本であるヘァブストフェスト王国からも問題視される可能性がある。
「だからヘァブストフェスト王国への報告を無視して、帰ってきたのじゃない?」
「確信犯か……ますます問題だな」
「彼にとってアルカナ傭兵団の信用なんてどうでも良いのよ。確実に、出来るだけ危険を犯すことなく任務を終える。大事なのはこれ」
結局、問題はこの点にある。ヴォルフリックはアルカナ傭兵団の為に働いていない。自分にとって、せいぜい一緒に行動する仲間にとってどうかが、判断基準なのだ。この考え方が変わらない限り、この先も同じことをするはずだとルイーサは思う。
「……まだ全ての討伐は終わっていない」
周辺国にはまだ活動している盗賊団がいる。その対応をヴォルフリックに任せて良いものかディアークは考えた。
「太陽と月だけに任せることにしても、逆に全てを終わらせるまでの期間は伸びるだけになります。それに次も同じだけの期間を要すると決まっているわけでもありません」
アーテルハードが意見を述べてきた。彼はディアークが持たない判断材料を持っているのだ。
「二部隊でやるよりも三部隊のほうが全体としては早いか」
「はい。月と太陽の二部隊が今回と同じだけの早さで任務を終わらせれば、という条件付きですが」
「……そうはならない?」
あえて条件として述べるということは、そうならない可能性があるということだ。
「分かりません。ただ月と太陽の二部隊も、まったく問題なく任務を終えたわけではありません。それどころか、依頼元のことを考えなければ、問題はより大きいと言えるでしょう」
「犠牲者を出したのだったな」
「はい。月では死亡者まで出ております」
月と太陽の二部隊は任務で重傷者を、月では死亡者まで出している。依頼元にとっては早く終わって良かったであっても、大事な戦力を失ったという点では傭兵団にとって大問題だ。
「なるほど。次は慎重に動くことになるか」
二度同じ失敗は出来ない。そうなれば月と太陽の二部隊も、次の任務では慎重な対応を取る可能性が高い。逆にそうしないでまた死傷者を出すようだと、任務に出すことを躊躇ってしまう。
「……彼のところは同じ期間を使うとは限らないってのは?」
月と太陽については分かった。だがヴォルフリックが今回と違う対応を取るとは、ルイーサには思えない。
「ヒアリングの中では話されなかったようですが、時間をかけてリスクを減らそうとしたのは、クローヴィスがいたせいです。はっきりそう言われたわけではないそうですが、クローヴィス本人はそれを感じたと話しております」
「……確かに庇うように戦っていたわね。初めての子にはよくあるあれが出たからだと思っていたけど、最初から戦力として数えていなかったこと?」
「はい。最初の不意打ちの時、かなり人数を絞ったようですが、その時点でクローヴィスには出番がなかったようです」
ヴォルフリックは二十人の敵を四人、ではなく三人で倒す作戦を立てた。さらに混戦になるのを避ける工夫もしている。それは全て、初めて人を殺すことになるクローヴィスのことを考えてのこと、だとすれば。
「次は違うと?」
「それはクローヴィス次第ですが、そこまでされて、次も戦力になれないような情けない息子を持った覚えはありません」
人を殺したこと、そして戦力として認められなかったことに酷く落ち込んでいたクローヴィスであるが、そのままでいるはずがない。必ず立ち直り、次は見返すような活躍をするはずだとアーテルハードは考えている。親ばかが少し入っているかもしれないが。
「……次の任務地を決めて、すぐに送り出せ。それが上手く行ったらすぐ次だ。依頼元への報告も本部に戻る必要もない」
「補給方法を考える必要がありますが、まず問題ないでしょう。承知しました。すぐに手配いたします」
◆◆◆
次の任務にすぐ発つことが決まったヴォルフリックたち。本人たちはそんなことはまだ知らず、つかの間の休息を楽しんでいる。ことも許されていなかった。夜の大食堂。一つ任務を終えたことで、自然と一体感が生まれているヴォルフリックたちは全員で夕食を楽しもうとしていたのだが。
「……駄目だ。全然、言っている意味が分からない」
「惚けるな! 貴様は傭兵団の顔に泥を塗った! それを謝れと言っているのだ!」
またオトフリートに絡まれて、食事どころではなくなっている。
「俺がいつ傭兵団の顔に泥を塗った?」
別に泥を塗っても良いのが、やってもいないことで怒鳴られるのはヴォルフリックも納得がいかない。
「任務を長引かせて、依頼元を怒らせた! それを謝れと言っている!」
「……俺が指示された仕事は盗賊団を討伐しろというだけ。いつまでになんて条件は聞いていない。指示通りに仕事を終わらせたのに、何故、文句を言われなくてはならない?」
オトフリートの説明を聞いて、ますますヴォルフリックは納得がいかなくなった。
「自分たちの安全を優先して、時間をかけただろ?」
「それの何が悪い?」
「それで依頼元にさらなる被害が出た」
「じゃあ、お前は依頼元のためなら仲間を殺しても良いと言うのか?」
「な、なんだと?」
オトフリートの顔に動揺が広がっていく。彼が一番指摘されたくないこと、事情を知らないヴォルフリックなので意図するところは違うが、を追求されてしまったのだ。
「俺は仲間が――」
「ヴォルフリック様。そこまでで」
さらに追い込もうとするヴォルフリックをクローヴィスが制止する。
「はっ? ていうか何故、敬語?」
「それは……貴方は騎士で私は従士。主従関係ははっきりしないと」
「任務中はタメ口だったけど?」
任務を終えて、その結果があったからこそのクローヴィスのケジメなのだが、ヴォルフリックにはそんなことは分からない。
「今は私の口調はどうでも良いです。とにかく話はここまでで。オトフリート様、依頼元がどう考えているか知りませんが、陛下からは我々は何のお叱りも受けておりません。今、オトフリート様が為されている事は、陛下の評価を否定するものと取られかねないと思いますが?」
ヴォルフリックを止めてもオトフリートが黙らなければ終わりにならない。クローヴィスは少し脅しも混ぜて、オトフリートの説得を試みた。
「私にそんなつもりは」
「周りがどうとらえるかを私は心配しているのです」
「……そのようなことで誤解が生じるのは私の本意ではない。今日のところはこれまでにしてやろう」
クローヴィスの父親は国王ディアークの右腕と称されるアーテルハード。王子であるオトフリートでもあまり強気には出られない。ディアークが自分とアーテルハードのどちらの言葉に耳を傾けるかとなれば、後者であることは分かっている。
急ぎ足で大食堂を出ていくオトフリート。そのあとを慌てて部下たちが追っていく。最後にひときわ大きな背中が廊下に出たところで、クローヴィスは口を開いた。
「今回の任務でオトフリート様の従士が亡くなったそうです」
「あっ、そういうこと? それは、あれだな」
「また敵を作ったね?」
なんて言葉を嬉しそうに言うブランド。この国の王子であるオトフリートを敵に回すことをブランドはなんとも思っていないのだ。
「俺が何もしなくても、向こうは敵のつもりだ。なんなんだ、あいつ?」
「今回の任務で死者を出したのはオトフリート様のところだけ。比べられて自分が一番低く評価されるのが嫌なのでしょう」
「……だから俺たちが失敗したことにしたってこと? いや、それ何の意味もない」
「オトフリート様にとってはそうではありません。王子として周りの目を気にしなければならないのです」
ヴォルフリックに失敗だと認めさせれば、やり方はどうであれ、任務の評価は最低ではなくなる。国王であり団長でもあるディアークの評価はある意味どうでも良いのだ。オトフリートが意識しているのは臣下の目だ。
「……あれはあれで大変なんだな。同情する気にはなれないけど。それで……どうして敬語?」
「だから。貴方は騎士で私は従士」
「俺、まだ見習いだから」
「いいえ。もう見習いは取れた。ヴォルフリック、貴方はもう正式な上級騎士よ」
割り込んできたのはルイーサ。それを知って、大食堂にざわめきが広がっていく。大食堂に上級騎士が、それも幹部クラスが姿を表すことなどまずない。何事が起きたのかと思うのも当然だ。
「……どういう意味?」
ヴォルフリックの視線が厳しくなる。ルイーサはギルベアトの死に直接関わっている。敵意を完全に隠すことが出来ないのだ。
「団長がそう判断した。とうことで次の任務。また別の盗賊団を退治してもらうから。資料はこれね」
こういってルイーサがテーブルの上に放り投げた資料は。
「……今度はずいぶんと詳しい資料なんだな?」
前回よりも遥かに分厚い資料だった。
「いえ、情報量は変わってない。ただたんに退治する盗賊団の数が多いだけよ。とりあえず三箇所。また別の情報が集まったら、それも届けることになっているから」
「……嘘だろ?」
ヴォルフリックにとって、まったく想定外の結果。他の二チームの実力を見誤っていた結果だ。オトフリートには言い返していたが、それは彼の言い方があまりに理不尽に思えたから。実際は最低の評価は、それで任務が減るなら、望むところだったのだ。
「良いわねぇ、その表情。君の驚く様子が見たくて、伝令役を引き受けたけど、期待通りだった」
「……この野郎」
敵視しているルイーサに彼女の望む通りの反応を見せてしまったのと知って、今度は悔しそうな顔を見せるヴォルフリック。
「その表情も良し! 若い男の子の悔しそうな顔もそそるわ! おかげで今晩は良く眠れそうよ。任務、頑張ってね」
最後に高笑いを残して、大食堂を出ていくルイーサ。
「……ヴォルフリックが言い合いで負ける人がいるんだ。世の中広いね?」
悔しそうな表情のヴォルフリックに、無邪気な笑みを浮かべて問いかけるブランド。ヴォルフリックの神経を逆なでするという点では、ブランドもなかなかのものだとクローヴィスなどは思っているが、それを口にしないのがクローヴィス。口にすればヴォルフリックの神経を逆なで出来るだろうに。