まだ暗い部屋。時計がなくても感覚で分かる。もうすぐ起床の時間だ。その前に、邪魔者には出て行ってもらわないと。
「……もう、朝です。起きてください」
「……ん」
「朝です」
「……もう? まだ暗いじゃない」
体をゆすって、ようやく隣で寝ていた女が目を覚ました。
「皆さんが起きる時間になっては不味いのではないですか?」
「……そうね。起こしてくれてありがと」
まだ眠そうな目をこすりながら、女がベッドから降りる。一糸まとわないその姿は……俺には醜悪なものにしか見えない。
侯爵家に仕える使用人だけあって、外見でもある程度は選別されているのだが、俺にとっては見た目など何の意味もない。
成人前の男の子の部屋に忍んでくるような女なんて、醜悪以外の何者でもない。
「君って、子供のくせに……良いわ。又、相手してあげる」
笑みを浮かべながら。恩着せがましく言ってくる女だが、そんな事を言われても俺は嬉しくない。それでも必要であれば、相手をしてやっても良い。あくまでもこちらの都合で。
それを思い知らせる時だ。
「ええ。でも、こういう事はエアリエル様の許しを得ないと」
「……えっ?」
一瞬で女の顔色が変わった。何度見ても、この瞬間は面白い。そして、どの女の反応も同じく愚かなものだ。
「エアリエル様は潔癖なので、こういう事には厳しくて」
「話すつもりなの!?」
「隠しておくと、もっと大変な事になります」
「……冗談よね?」
「本気ですけど? 私はヴィンセント様とエアリエル様には隠し事は出来ません」
ただ一つの事を除いては。
「……嘘よね? 私を驚かそうと思って」
「いえ、本当です」
「……止めて、そんな事をされたら私は」
ようやく女の態度が懇願に変わる。
この家でエアリエル様に睨まれては、居場所などない。エアリエル様が一言、侯爵様に告げるだけで、その日には首が決定だ。
こんなに動揺するなら、始めから、こんな馬鹿な真似をしなければ良いのだ。
「貴方だって、無事に済まないわ」
「そうですね。いつものように鞭打ちでしょうか。でも、それだけの罪を犯したという事です」
「……お願い。お願いだから話すのは止めて。何でもするから。これからも私を抱かせてあげるから」
まだこの女が自分の立場を分かっていない。それをはっきりと思い知らせる必要がある。
「抱かせてあげる、ですか?」
「えっ?」
「お願いだから、抱いてくださいではなくて?」
「リオン?」
「それとも、私を好きなようにして下さい、にしましょうか?」
「貴方……」
「ご自身の立場をわきまえた方が良い。どういう意味か分かりますよね?」
「……嵌めたのね?」
「まさか。俺は何もしていません。貴方が勝手に俺の部屋にやって来て、言う事を聞かないとどうなるか分かっているかなんて脅して、無理やりに抱かせたのですよ?」
「そう、だけど」
「俺であれば、いくらでも言う事を聞かせられると思ったのですよね?」
「それは……」
二年の月日が経っても、俺の立場は相変わらずだ。月日なんて関係ない。俺の容姿が変わらない間は、俺はずっと嫌われ者で、それでいて、慰み者だ。
この年、といっても年齢は知らないが、子供である事は間違いない俺が、すでに複数の女と関係を持っている。
どうやら人よりも優れているらしい俺の容姿を目当てに部屋を訪れる女は、一人や二人ではなかった。
おかげで人間不信の上に女性不信が塗り重ねられるという最悪な状態に陥っている。
「話すなというなら、黙っていても良いです。ただ、俺はエアリエル様を裏切るという大変な事をする訳ですから、その代償を貰いましょう」
「……代償って?」
「大した事ではありません。仕事をしていて見知った事を時々、俺に教えてもらえればそれで良いです。昨日と同じような時間にでも」
「……それだけで良いの?」
「はい。女性を困らせるのは俺の本意ではありません。ただ、同じような事をする女性が他にもいて、色々と困る事が多いのです」
「……子供のくせにとんだ色男ね。でもそれは君の責任だわ。子供だと分かっていても、君は女心を狂わせるの」
要求が軽いものであった事で、気持ちに余裕が出来たようだ。女の態度が媚びたものに変わる。まあ、今日はこの程度で良い。脅す方法は幾らでもあるのだから。
「そろそろ、戻った方が良いと思いますけど?」
「そうね。……次は?」
「こちらから、連絡します。もちろん、誰にも気付かれないように」
「……分かったわ。じゃあ、待っているから」
少し物足りなそうな顔をした女だが、それ以上は何も言わずに、服を着て、部屋を出て行った。女の足音が遠く離れた所で、俺も廊下に出る。
もう鍛錬の時間だ。
これで五人。最後の最後で何とか一番大事な場所の女を押さえられた。
後継ぎ争いは旦那様と奥方様の絶対的な支持がなければ、圧倒的に不利な状況だ。だが、これからが本番だ。
その為にも、屋敷の情報はこちらの手に握らなければいけない。情報を制するものが戦いを制する。何の言葉か知らないが、異世界の教訓だ。
◇◇◇
鍛練を始める前に、噴水の水を全身に浴びる。
女の残り香を綺麗さっぱり、洗い流したいからだ。それが体に纏わりついているだけで、不快な気分になる。
何度も何度も頭から水を被る。肌寒い季節だが、俺にはそんな事は関係ない。どんな冷水も適温に感じられる。
「……又、抱いたのね?」
今、一番聞きたくない声を聞いて、水を被る手がぴたりと止まる。恐る恐る振り返って見れば、居るはずのない人がそこに立っていた。
エアリエル様だ。
「……お早うございます。随分と早い起床で」
「眠れなかったの。誰かさんのせいで」
「……それは?」
嫌な予感がする。恐らく間違っていない嫌な予感だ。
「どうしても気になる事があって、リオンの部屋に行ったわ」
「……それは気付きませんでした」
「そうでしょうね? 夢中だったみたいだから」
それは俺じゃなくて、相手の女のほうで……防音を考えた方が良いな。
「何の事でしょう?」
「それを私に言わせるつもり?」
「……いえ。しかし、夜中に一人で私などの部屋を訪れるなど、それこそ貴族のご令嬢として相応しくない振る舞いかと」
「……分かっているわ」
エアリエル様の顔が尚一層、不機嫌なものに変わる。その顔を見ると、胸が痛くなる。それでも俺の立場では言わなければいけない。エアリエル様は大事な身なのだから。
「今の状況もあまり望ましいものではありません。せめて、もう少し明るく……」
ここで堪忍袋の尾が切れたようだ。俺の手に向かって、エアリエル様の鞭が飛ぶ。今日のそれはやけに痛い。
失敗か、それともわざとか――考えるまでもなく、わざとだ。周りで見ている者は誰もいない。鞭で俺を打つ必要はない。
あまりに仲が良すぎると、変な邪推を生んだ俺とエアリエル様の関係。鞭は、それを否定する為に、主従関係である事を周りに示そうと始めた事だ。
エアリエル様は鞭使いが上手い。大きな音はするのに、痛みは全くない。それを褒めたら、風魔法の応用だと教えてくれた。魔法とは色々と便利なものだ。
だが、今振るわれた鞭にそんな容赦はない。
「……御用は?」
「用がなければリオンに会いに来てはいけないの?」
「……そうではありませんが」
「もう少ししたら、リオンも学校よね? 一緒に居られなくなるわ」
「はい」
春になれば、俺はヴィンセント様と共に王国学院に通う。あくまでも従者として、身の回りのお世話をする為だ。それでも、王国学院には大きな図書館があり、この家にはない本が沢山ある。勉強する環境としては、従者としての同行であっても、今よりもずっと上だ。
問題は王国学院が全寮制である事。
貴族の子弟に自立心を持たせる為という名目だが、形だけが残った意味のないモノだ。俺のように身の回りの世話をする者が、どの貴族の子弟にも大抵は同行しているのだから。
それであれば、寮制度などなくせば良いのにと思うが、何か事情があるのだろう。貴族社会特有の不可思議な事情にも少し慣れてきた。
とにかく、エアリエル様とお会いできるのは、休暇の時だけになる。それが……それについて俺は何も考えてはいけない。
「少しでも長く同じ時を過ごしたいと思うのは、当然よ」
「そのお気持ちは嬉しいですが、まるで二人で忍び会っているような状況は」
「何が悪いの!?」
「……エアリエル様は、王太子殿下の婚約者です。どんな些細な傷も、それが虚偽であっても、つけてはなりません」
「…………」
去年、エアリエル様と王太子殿下の婚約が正式に決定された。随分前から、エアリエル様が生まれた時には、ほぼ決まっていた事だ。
その事情はヴィンセント様から教えてもらった。
王家と三侯爵家の関係は難しい。どこか一つの侯爵家が、抜きん出る事を王家も三侯爵家も望んでいない。正しくは、三侯爵家は望んでいる。それが自家であるならば。
だが、そう簡単にはいかない。どこかが飛び出れば、他の二家が押さえに入る。そういう関係なのだ。
そういう状況だと王家との婚姻関係も難しくなる。どこか一つの侯爵家が王家との繋がりを深めるのは望ましくない。では他の貴族家からというのも、三侯爵家は認めたくない。
三侯爵家に並び立つような貴族が生まれる事を許したくないからだ。
では、どうするか?
単純に王家との婚姻を三侯爵家で持ち回りにする事にした。
今の国王陛下の奥方、王妃殿下はアクスミア侯爵家のご出身。そして次代が、ウィンヒール侯爵家と決まっていた。
エアリエル様は生まれた時から、次期王妃だった。
本人もかなり前からそれを知っていて、次期王妃に相応しくあろうと頑張っていたようだ。それに政略結婚であっても、お相手の王太子殿下は、美形で頭も良く、剣の腕も魔法も優秀という非の打ちどころのない御方らしい。
喜ぶのは当然だ。当然なのだが、婚約が正式に決まってから、何だかエアリエル様の機嫌が悪い。
正式に次期王妃に決まって、重圧を感じているのかもしれない。何といっても王妃。俺のような一般人にとっては雲の上の存在だ。
「いつまで続けるつもり?」
「はい? 何の事でしょうか?」
「……女よ」
「これ以上、数は増やしませんが、それでも時々は相手を」
「……今度の女はどこの誰?」
「離れの担当です」
答えはどこだけに止めておく。誰かを知ると、エアリエル様はあからさまに態度に出してしまう事を以前の経験で知っているからだ。
不適切な関係なのは分かっているが、これはヴィンセント様の為。もう少し考えて欲しいのだが、これも口にする事は出来ない。特にこの件については、エアリエル様は不快感を隠そうとしない。
そう言えば、ヴィンセント様が行為について、あまりにしつこく聞いて来るので話していたら、二人まとめて鞭で打たれた事もあったな。
「何を笑っているの?」
「……いえ」
無意識のうちに思い出し笑いをしてしまっていたようだ。
「休みを取ると聞いたわ」
「……気になったのは、この事ですか?」
「ええ。だって休みを取っても、どこにも行く場所がないはずだわ」
「私だって、遊びにくらいは行きます」
「それは嘘よ」
エアリエル様は俺の言葉をすかさず否定してくる。鋭いのか何なのか。
「本当の事を言いなさい。これは命令よ」
まるで伝家の宝刀を抜いたかのような使い方だ。実際に俺には有効ではある。隠し事をしたくない。最も重要な事を隠している以上は、他には何も。
「……少し身辺整理を」
「身辺整理?」
「学院に行く事になれば、私の事を見知った者に出会う事があるかもしれません。可能性はかなり低いですが、それでも揉め事になりそうな物事は消しておくべきだと」
「……貧民街に行くつもりね?」
「はい」
「何をするつもりかしら?」
「……身辺整理です」
「……危険はないのね?」
「貧民街ですから危険はないとは言いません。ですが、必ず無事に帰ってきます」
エアリエル様の瞳をまっすぐに見ながら無事の帰還を約束する。美しい翠の瞳が俺をじっと見ている。そうされるとまるで吸い込まれるような気持ちになる。
「……分かったわ。気を付けて」
「はい」
去っていくエアリエル様の背中に、俺は深く頭を下げた。
◇◇◇
屋敷を出るのは、ほぼ二年振り。のんびりと買い物をして時間を潰す。夕食は軽めに済ませて、いよいよ目的の場所に足を踏み入れた。
大通りから幾つもの路地を抜けて、辿り着いたのは俺の育った場所。
王都の暗部、貧民街だ。
二年の年月が経っていても、様子はほとんど変わっていない。慣れた足取りで、薄汚れた路地を更に奥に進んでいく。
周囲の視線を感じるが、俺だと気が付いての事じゃない。綺麗な服を着た子供、獲物が紛れ込んできたとでも思っているのだろう。それらの視線を無視して、真っ直ぐに奴らが居るはずの場所に向かう。
貧民街の中ではかなり綺麗な建物。この建物の一階に溜まっているはず。
以前であれば決して自ら近づこうとしなかった、この場所に、乗り込もうというのだから、俺も強くなったものだ。
扉を開けると、男達が騒いでいる声が聞こえてくる。それもわずかの間。中に入ってきた俺の姿を見て、静かになる。
辺りを見渡せば、目的の人物はすぐに見つかった。
「……テメエ、よくも顔を出せたな!」
怒気を放って男がこちらに向かって来る。その男に続いて、もう一人。この二人は相変わらず、一緒につるんでいるようだ。
もっとも以前は二人ではなく、三人だったが。
「ダンの敵だ。ぶち殺してやる!」
話が早くて助かる。
二人は刃物を手に持って、威嚇するように前に突き出してきた。ちょっと物足りないが、これで良いか。
腰に差していた剣を抜いて、そのまま一閃。前に居た男の喉から血が吹き上がる。
「なっ!?」
間髪いれずに驚いているもう一人の男に向かって、袈裟懸けに剣を振り下ろす。確かな手ごたえを残して、男の体は床に倒れて行った。
「……お前! 何をしやがる!」
ようやく事態を理解したようで、周囲の男たちが一斉に立ちあがった。
「殺されそうになったから、殺した」
「何だと!?」
「これに文句を言うほど、この街は甘くなったのか?」
殺されたくなければ殺せ。貧民街では当たり前の事、だったはずだ。
「だからって、この場所で騒ぎを起こすのはどうだ?」
階段の上から、低い声が聞こえてくる。
「大将!」
本当に話が早くて助かる。これであれば、すぐに済みそうだ。
「何を騒いでいると思ったら、お前か」
「覚えているのか?」
「ああ、覚えているさ。お前の味もはっきりとな」
「俺も覚えている」
「そうか。忘れられなくて来たのか? じゃあ、望み通りにしてやるから、ケツを突き出せ」
「そんな訳ないだろ?」
「はっ、ただ震えて、されるままだったお前が、偉そうな口を利くようになったものだ」
「少しは大人になったからな」
「それで? 何の用だ?」
「言っただろ。俺は覚えているって」
「まさか、俺まで殺そうと言うのか? この俺様を? ここをどこだと思っている?」
「ここか? お前の墓場だ。燃え尽きろ、欠片も残す事なく。炎獄」
俺の言葉とほぼ同時に、男の体を炎が包む。
先ほどまでの余裕など欠片もない。男は叫び声をあげて、床を転がりまわっている。
そんな事では俺の炎は消えない。消えるのは、お前を燃え尽くした後だ。
「さて、あとは誰だったかな?」
「……お、お前、ま、魔法を」
「お前だったか?」
「ち、違う! 俺は何もしてねえ!」
「何もしてないは嘘だ。蹴られた事はあったと思うけどな」
「……す、すまない。許してくれ」
「それは……炎獄」
「うっ、うぎぁあああああ!」
背後から襲おうなんて無駄だ。今の俺は、背中の気配くらいは簡単に感じられる。見せしめとしては丁度良い。これで、大人しく話を聞く気になってくれそうだ。
「逆らえば殺す。ではどうすれば良い?」
「……言う事を聞く」
「そう。そうしてもらいたい。では早速、命令だ」
「な、何だ?」
「貧民街を完全に制圧しろ。他の勢力を駆逐して、この一帯を全て支配下に収めろ」
「……それは」
男は俺の言っている意味を理解出来ていない様子だ。いや、言っている事はわかるが、現実味がないという感じか。
「すぐにとは言わない。少しくらいは時間を掛けても良い」
「そうだとしても簡単には」
「邪魔な奴が居たら、俺が殺す。金で転ぶなら転ばせろ。とにかく貧民街に住む者たちに、絶対の忠誠を誓わせろ」
「それはお前、じゃない、フレイ、様に」
俺の名はフレイだったのか。それを聞いても、何も感じないし、記憶からも浮かばない。やはり、この世界の記憶を持つ俺はあくまでも残像という事か。
「組織に対してだ。俺はここに来る事は滅多にない。住人にそっぽを向かれない程度であれば、ある程度は好き勝手やっていれば良い。お前達はこの街の支配者の一党なのだからな」
「……本当に?」
飴とムチというやつのつもりだが、うまく行っているだろうか。とりあえず、周囲の男たちの顔に、わずかに喜びの色が見えた気がする。
「本当だ。当面の資金も用意した。会計担当は居るか?」
「二階の部屋に居るはずです」
「呼んで来い」
「は、はい」
しばらく待っていると、この場には似合わない真面目そうな男が、強引に引き出されてきた。会計が出来るくらいだから、学がある人間、街の外に人間という事か。
「名前は?」
「……マネ」
「偽名だな。まあ良いか。この金は好きに使って良い。但し、収支は全て記録しておけ。虚偽があれば、お前も炭に変わる事になる」
「……は、はい」
俺の脅しよりも、渡された金にマネと名乗った男は驚いている。それはそうだろう。庶民では一生、お目に掛かれない金額だ。これがヴィンセント様の小遣いの一部だと知ったら……納得するだけか。何といっても侯爵家の嫡男だ。口が裂けてもこの事実は他言出来ないけどな。
「好きにして良いと言ったが、俺の命令を無視するような真似は許さない。定期的に状況の確認に来る。それで何も進んでいないようであれば、全員に死んでもらう。逃げ出す者が居れば、その者はどこまでも追って殺す。それだけではなく残った者にも責任を取らせる」
「そんな!?」
「諦めろ。お前らは最悪な人間に捕らわれたのだ。でもうまく行けば、今よりはずっと良い暮らしが出来る。それを信じろ」
「……はあ」
「俺の事は俺の許しがない限り、誰にも話すな。たとえ誰が聞いてきてもだ。俺を見かけても話し掛けるな。話をする時は俺から近づく」
「はい」
「聞きたい事は?」
「……ありません」
「では、貴方たちの活躍を楽しみにしています。この街が良い街になれば良いですね」
これで身辺整理は終わり。身辺整理のついでの試みはうまく行くかは分からない。うまく行ったとしても、それが何の役に立つか分からない。
それでも良い。今は、出来る事、思い付く事は全てやる時。
備えあれば憂いなし、というやつだ。