目の前には腰に手を当てて仁王立ちのセレ。最近、何度も見ている光景だ。正直、何故ここまでセレに怒られなければならないのかヒューガには分からない。本人は特別、悪いことを行っているつもりはなく、ただ流れに身を任せているだけなのだ。その流れが異常…
ドーン元中隊長の家を出て、宿屋に戻るグレンの足取りは重い。表には出さなかったが、心の中では大きく動揺していたのだ。 地方貴族から逃げているグレン。だが逃げなければいけない相手は、地方貴族どころか国そのものであったのだから動揺するのは当たり前…
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