月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

2019-06-14から1日間の記事一覧

逢魔が時に龍が舞う #2 第七七四特務部隊

すっかり夜も更けた時間だというのに周囲は昼間のような明るさだ。環状六号線沿いに並ぶ街灯。その両側に建つ建物の明かりがそうさせていた。 『鬼』という存在が現れるようになってからもう十年以上の時が経つ。夜の闇の中で活動する鬼と戦う為に、旧都心の…

四季は大地を駆け巡る #2 選別の時

国王との謁見を終えた日向たち五人が案内された部屋には、黒いローブをまとった男性が待ち構えていた。杖を持ったその姿は誰が見ても魔法使いだ。 「よくまいられた異世界の方々。儂はパルス王国の宮廷筆頭魔法士を務めるグランという」 見た目の通り、その…

四季は大地を駆け巡る #1 テンプレ召喚

気が付くと見慣れない部屋に立っている自分がいた。窓ひとつない部屋は薄暗く、最初の内は中の様子がまったく分からなかった。分かっているのは自分がいたのは公園で、建物の中ではなかったという事実。何故、このようなことになっているのか彼には理解出来…

逢魔が時に龍が舞う #1 逢魔が時

黄昏時。空を染めていた夕日の色も今は東から伸びた藍色によってかなり西に押しやられている。人の心を惹きつけた空を彩る橙と藍の二色の美しいグラデーション。それももうすぐ終わりの時間だ。間もなく夜の闇が空を完全に覆うことになる。 その光景を最後の…