月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

奪うだけの世界など壊れてしまえば良い 第101話 マリッジブルーではありません

◇◆◇ パトリオット ◇◆◇ 自分の立場を考えてみる。知らないところで父親が勝手に私を退魔兵団の兵士にした。父親から愛情を注がれた記憶はない。父親への愛情なんてとっくに失われている。それでも、ここまで酷いことが出来るのかと驚いた。 ただ最悪の感情は…

奪うだけの世界など壊れてしまえば良い 第100話 家族は家族でも

◇◆◇ ミユウ ◇◆◇ 自分はどうして不幸なのだろうって、ずっと思っていた。生まれた家は貧乏だった。でも、これはどうでも良い。出来れば裕福な家に生まれたかったとは思っていたけど、周りも皆、貧乏だったから自分だけが不幸だなんて思わなかった。 私が自分…

奪うだけの世界など壊れてしまえば良い 第99話 らしくあり、らしくない

◇◆◇ クリスティーナ ◇◆◇ 退魔兵団の拠点までの道のりはかなり厳しいものとなった。王都を出てすぐに全力での移動。そうは言っても全力なのは私と兄上だけ。他の人たちには余裕があった。私たちは完全な足手まといだった。 急ぎたいという思いは私にもあった…

奪うだけの世界など壊れてしまえば良い 第98話 ありがた迷惑という言葉を?

◇◆◇ ウイリアム ◇◆◇ 側近が調べた限り、尋問の回数はかなり減ったようだ。当たり前だが、クリスティーナが魔王国に協力していたという証拠はない。本人たちは、これも当たり前だが、疑惑を否定している。有罪とする決め手は一切ないのだ。 そうであれば速や…

奪うだけの世界など壊れてしまえば良い 第97話 積年の恨み晴らします

◇◆◇ カイト ◇◆◇ こちらの計画はまさかのクズ団長の介入で台無しになった。クズ団長のことを過小評価し過ぎていたのだろうか。ただ、あまりにも対応が早過ぎる。自分が捕まったことを知って、送還役が送られてくるまで、たった一週間。クズ団長がいる退魔兵団…

奪うだけの世界など壊れてしまえば良い 第96話 さすがにもう気付いたらどうだろう

◇◆◇ ミネラウヴァ国王 ◇◆◇ どうしてだろう。クリスティーナ・アッシュビーが絡むことになると必ず誤算が生まれているように思える。今回の件はその最たるものだ。事もあろうに騎士養成学校に乗り込んでクリスティーナとパトリオットの二人を拘束した。そのよ…