◇◆◇ パトリオット ◇◆◇ 自分の立場を考えてみる。知らないところで父親が勝手に私を退魔兵団の兵士にした。父親から愛情を注がれた記憶はない。父親への愛情なんてとっくに失われている。それでも、ここまで酷いことが出来るのかと驚いた。 ただ最悪の感情は…
◇◆◇ ミユウ ◇◆◇ 自分はどうして不幸なのだろうって、ずっと思っていた。生まれた家は貧乏だった。でも、これはどうでも良い。出来れば裕福な家に生まれたかったとは思っていたけど、周りも皆、貧乏だったから自分だけが不幸だなんて思わなかった。 私が自分…
◇◆◇ クリスティーナ ◇◆◇ 退魔兵団の拠点までの道のりはかなり厳しいものとなった。王都を出てすぐに全力での移動。そうは言っても全力なのは私と兄上だけ。他の人たちには余裕があった。私たちは完全な足手まといだった。 急ぎたいという思いは私にもあった…
◇◆◇ ウイリアム ◇◆◇ 側近が調べた限り、尋問の回数はかなり減ったようだ。当たり前だが、クリスティーナが魔王国に協力していたという証拠はない。本人たちは、これも当たり前だが、疑惑を否定している。有罪とする決め手は一切ないのだ。 そうであれば速や…
◇◆◇ カイト ◇◆◇ こちらの計画はまさかのクズ団長の介入で台無しになった。クズ団長のことを過小評価し過ぎていたのだろうか。ただ、あまりにも対応が早過ぎる。自分が捕まったことを知って、送還役が送られてくるまで、たった一週間。クズ団長がいる退魔兵団…
◇◆◇ ミネラウヴァ国王 ◇◆◇ どうしてだろう。クリスティーナ・アッシュビーが絡むことになると必ず誤算が生まれているように思える。今回の件はその最たるものだ。事もあろうに騎士養成学校に乗り込んでクリスティーナとパトリオットの二人を拘束した。そのよ…