月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

異伝ブルーメンリッター戦記 第87話 ストーリーが塗り替えられていく

ローゼンガルテン王国と魔人軍の戦いはその状況を一変させた。だがローゼンガルテン王国はまだ事態を把握しきれていない。各地から次々と新しい情報が届いてはいるが、あまりに予想外の状況に分析が追いついていないのだ。それでもある程度、情報が揃い、仮…

勇者の影で生まれた英雄 #72 銀鷹傭兵団の真実

エステスト城塞から結衣とフローレンスは駐屯地に戻ってきた。 健太郎の部屋に向かう結衣。グレンの誤解をとくことは出来なかったが、戦わなくて済むきっかけを掴めたことで行きよりは気持ちは随分と軽くなっていた。 だからといって機嫌が良いわけではない…

異伝ブルーメンリッター戦記 第86話 このシナリオは誰が書いたものなのか

戦いが思い通りに進んでいないのはローゼンガルテン王国だけではない。敵である魔人軍側にも多くの誤算が生まれ、それによって計画は大いに狂っている。 中でも一番の問題はジグルスの存在、であるのだが魔人軍にはまだそれほどの危機感はない。彼等にとって…

勇者の影で生まれた英雄 #71 交渉の使者

エステスト城砦から撤退して地方軍の駐屯地に勇者軍は戻った。 ただちに開かれた軍議。その席上でずっと健太郎は浮かない顔をしている。勇者軍の騎士の前では強がって見せたが、健太郎はグレンに手も足も出なかった。それに落胆しているわけではない。 健太…

異伝ブルーメンリッター戦記 第85話 これはアドリブではない。台本を変えようとしているのだ

ローゼンガルテン王国にとって現状は、様々な点で思い通りに進んでいない。そもそも何をもって思い通りというのか。それさえもあやふやになってきているのだ。 もっとも大きな誤算はリリエンベルク公国内での戦い。魔人軍に占拠されたはずの、状況が分かった…

勇者の影で生まれた英雄 #70 勇者との戦い

エステスト城塞を落としたのがグレンだと知って狼狽した健太郎。それが収まったところで、周囲の者たちから、すぐにエステスト城塞まで進軍すべきという進言を受けたのだが、健太郎がそれを聞き入れることはなかった。 次の日になっても、改めて方策を検討す…