月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

更新!「月の文庫ブログ」掲載小説一覧

月の文庫ブログにて掲載している小説の一覧です。話数が増えてくると、ブログ形式では第一話を探すのが面倒かと思って、このページを用意してみました。 ※2019年11月20日「全話一覧」へのリンク追加 少しずつですが掲載小説は増やしていきたいと思っています…

災厄の神の落し子 第89話 重臣会議、みたいなもの

帝都第三層の歓楽街近く。小さな酒場にハティは来ている。昼間から酒を飲む為ではない。酒場の多くは昼は食堂。注文されれば酒も出すが、食事をメインで提供しているのだ。 ただ食事が目的でもない。イアールンヴィズ騎士団の仲間たち、本物のイアールンヴィ…

災厄の神の落し子 第88話 不満と不安

体育祭を目前に控えて各クラスは最後の調整に入っている。もっとも真剣に取り組んでいるのは騎馬戦。去年、一年ガンマ組が番狂わせを起こした競技だ。三年生は絶対に番狂わせは起こさせないという気持ちから。一年生と二年生はやりようによっては上級生に勝…

災厄の神の落し子 第87話 計算違い

体育祭の開催まで二か月をきったところで、騎士候補生たちは種目別の訓練を開始した。例年よりもかなり早くからの取り組み。そうなった理由は昨年の番狂わせにある。特に三年生の意気込みは凄い。彼らはあと半年で卒業する身。帝国騎士団に進む者は正団員と…

災厄の神の落し子 第86話 過保護

魔獣オリオンと一週間の時を過ごして帰宅したリルたち。戻ってすぐにリルは登城することになった。ルイミラ第三妃からのお召しを受けてのことだ。呼び出されたのはリルだけ。ローレルは一緒ではない。それに疑問を抱いていても登城しないわけにはいかない。…

災厄の神の落し子 第85話 新たな絆

エセリアル子爵屋敷に戻って半月。リルはまた帝都を離れることになった。正しくは帝都外壁の内側なので広義の帝都内ではある。怪我が完治したといえる状態ではないリルが帝都を離れたのは治療の為。怪我の治療に良いといわれる温泉に向かったのだ。治療が必…

災厄の神の落し子 第84話 明かされた真実

発見されたリルは、その場で応急処置を受けた上でエセリアル子爵屋敷に運ばれた。イザール侯爵家ではないのはリルの希望だ。特別な意味はない。リルが普段暮らしているのはエセリアル子爵屋敷。家に帰るとなれば、それはエセリアル子爵屋敷になるだけのこと…