月の文庫ブログ

月野文人です。異世界物のファンタジー小説を書いています。このブログは自分がこれまで書き散らかしたまま眠らせていた作品、まったく一から始める作品など、とにかくあまり考えずに気の向くままに投稿するブログです。気に入った作品を見つけてもらえると嬉しいです。 掲載小説の一覧(第一話)はリンクの「掲載小説一覧」をクリックして下さい。よろしくお願いします。 

更新!「月の文庫ブログ」掲載小説一覧

月の文庫ブログにて掲載している小説の一覧です。話数が増えてくると、ブログ形式では第一話を探すのが面倒かと思って、このページを用意してみました。 ※2019年11月20日「全話一覧」へのリンク追加 少しずつですが掲載小説は増やしていきたいと思っています…

黒と白の動乱記 第6話 DIYを始めてみた

白夜は翌日から早速、部屋の改装に取り掛かった。軍の仕事は休み。さぼりではない。任務中の負傷ということで公傷扱い。治るまで休みをもらえるのだ。 改装は思いつきで始めるには大変な作業だった。まず材木屋に行って、大きな板を購入。それを家まで運ぶだ…

黒と白の動乱記 第5話 同居人が増えました

任務の帰り道は行きとは別ルート。里がある小さな盆地から西に向かって、山を三つ超える。行きよりもかなり険しい道のりを進むことになったが、山を超えてからは楽だった。行きに下った川の上流に出て、船で下れば、そこは帝都のすぐ近く。日数としても短か…

黒と白の動乱記 第4話 初仕事も大変でした

第十特務部隊は任務の為に帝都を発った。白夜にとっては初任務。入隊して一週間での出動だ。怪しまれる何かがあったわけではない。新入隊員も同行させるように、という命令が発せられた結果だ。白夜の知ったことではないが。 任務地へは船で川を下って海に出…

黒と白の動乱記 第3話 初出勤は少し緊張します

鳳凰国の軍は三軍で構成されている。一軍一万、三軍で三万。これは平時の数で、戦時は徴兵が増え、数は倍にも三倍にも、それ以上にもなる。ただ徴兵は人手を奪い、国の生産能力を低下させることになるので、むやみやたらと数を増やすことなどない。それを行…

黒と白の動乱記 第2話 世の中は不公平、だから?

六百年を超える陽皇家による支配体制も揺らぎを見せ始めている。原因は地方が力を持ったこと。拡大し続けてきた支配領域を皇帝自らが直接統治することなど不可能。国司と呼ばれる、皇帝に代わって行政を行う官僚を送り込むjことで地方を治めるようになった…

災厄の神の落し子 第82話 心の強さ

ワイズマン帝国騎士団長は忙しい。今に始まったことではないのだが、これまでとは少し変化がある。帝国騎士養成学校の運営に関わる打合せの時間が、以前よりも、増えたのだ。今年度から授業内容を変更した影響だ。毎年、決まった内容をこなしていく前年度ま…